実在したスコットランド女王、メアリー・スチュアートの波乱に満ちた恋と運命を、壮大なスケールと現代的なアレンジで描く宮廷ドラマ『クイーン・メアリー 愛と欲望の王宮』。NHK BSプレミアムにて9月12日(火)よりスタートするシーズン2に先駆けて、主要キャラクターの前シーズンの足取りと、演じる俳優の経歴をご紹介しよう。
(※シーズン1のネタばれを含みますのでご注意ください)
■メアリー・スチュアート
幼くして即位したスコットランド女王。イングランドの脅威に対抗するために婚約したフランスの王太子フランソワと、紆余曲折の末に結婚する。夫とは深く愛し合っているが、何かあれば常にスコットランドを第一に考えるため、彼と衝突することも。何かにつけて自身を陥れようとするフランス王妃カトリーヌに対抗するうちに影響され、自らも次第に様々な策略をめぐらすようになる。
アデレード・ケイン...1990年8月9日生まれ、オーストラリア出身。6歳で演技を始め、2006年にオーストラリアの長寿ドラマ『Neighbours(原題)』で役をつかむと、『パワーレンジャー』のTVシリーズではレギュラーを務めた。アクションドラマ『ティーン・ウルフ』のシーズン3でコーラ・ヘイルを演じた。『パージ』『悪魔が棲む家666』といった映画にも出演。全米で10月から放送される『ワンス・アポン・ア・タイム』のシーズン7に登場することが決まっている。
■フランソワ
愛するメアリーを第一に考えようとするが、フランスが危機に陥ると国益を優先せざるを得ないジレンマに苦しむ。メアリーより論理的、合理的に物事を捉える。戦闘で先頭に立って指揮を執る勇敢な面も。正気を失ってフランスに危険をもたらそうとしていた父アンリ2世を心ならずも殺し、国王となる。
トビー・レグボ...1991年10月18日生まれ、英国ロンドン出身。俳優デビュー作は、2006年のショーン・ビーン主演の人気ドラマ『炎の英雄 シャープ ~新たなる挑戦 マハラジャの城砦』。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1』では若き日のダンブルドアを演じた。ほかには、『ミスター・ノーバディ』『ワン・デイ 23年のラブストーリー』『U Want Me 2 Kill Him/ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム』といった映画に出演。TV映画の『トレジャー・アイランド』ではイライジャ・ウッド、ドナルド・サザーランドらと共演している。新作は、英国の歴史ドラマ『ラスト・キングダム』。
■カトリーヌ
アンリ2世の妻でフランソワの母でもあるフランス王妃。イタリアの有力貴族であるメディチ家の出身。地位、財力、狡猾さをあわせ持ち、フランソワと自分の身を守るためなら無実の者に罪を着せて始末することも辞さない。宮廷一の策略家のため、普段は衝突しがちなメアリーとも双方の利害が合えば手を組むことも。邪魔者を消す際の得意技は毒殺。
ミーガン・フォローズ...1968年3月14日生まれ、カナダ・トロント出身。父・母・姉がそろって俳優という家庭に生まれ、自身も幼くして演技の道へ。1986年に『赤毛のアン』で主役に起用され、同シリーズのヒットで世界的な知名度を得る。以降は『ER 緊急救命室』『X-ファイル』『CSI』『コールドケース』『ブラザーズ&シスターズ』『ハートランド物語』といったドラマでゲストを務めた。
■バッシュ(セバスチャン)
アンリ2世の庶子であり、フランソワの異母兄。王位継承権がないため、フランソワと違って愛する人を最優先に考える。死を予言されたフランソワを救おうとしたメアリーと結婚寸前までいったが、その後、父の愛人の一人であるケナとの結婚を強いられる。王宮近くの森に潜む脅威「ダークネス」に関して多くの知識を持つ。
トーランス・クームズ...1983年6月14日生まれ、カナダ・バンクーバー出身。『THE TUDORS ~背徳の王冠~』で2シーズンにわたってトマス・カルペパーを演じた後、『ENDGAME ~天才バラガンの推理ゲーム』のサム・ベシュト役でレギュラーに起用される。2016年、ションダ・ライムズ(『グレイズ・アナトミー』)製作総指揮の新作ドラマ『Still Star-Crossed(原題)』の主要キャラクターに配役されたが、同作は全米での放送後まもなく打ち切りが決定。今年8月、『オリジナルズ』シーズン5に出演することが報じられた。そのほかの出演ドラマは『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』『ハートランド物語』『ヘイヴン』など。
■ケナ
メアリーの女官の一人でスコットランド人。美しいが、やや感情的。アンリ2世に目をかけられて関係を持つも、彼が正気を失ったことで距離を置くように。愛人となる代わりに良縁を取り持ってもらうことをアンリ2世と約束していたが、彼の気まぐれでバッシュと結婚させられる。しかし、メアリーのことを引きずるバッシュと次第に愛を育んでいく。
ケイトリン・ステイシー...1990年5月1日生まれ、オーストラリア・メルボルン出身。オーストラリアの長寿ドラマ『Neighbours(原題)』に2005年から2009年にわたって出演。その後、初主演作『トゥモロー 僕たちの国が侵略されたら』をはじめ、『エビデンス -全滅-』『アイ・フランケンシュタイン』といった映画に出演。近年は母国のコメディドラマ『プリーズ・ライク・ミー』でクレアを演じたほか、犯罪捜査ドラマ『APB ハイテク捜査網』ではエイダ・ハミルトンとしてレギュラーを務めた。エドワード・バーンズ(『プライベート・ライアン』)監督・脚本の映画『Summertime(原題)』などが待機中。
■ローラ
メアリーの女官の一人でスコットランド人。真面目で頭脳的。恋人がカトリーヌ王妃の策略によって殺された過去を持つ。メアリーと別れていた時期のフランソワと一度だけ関係を持ち、彼の子を妊娠してしまう。そこである貴族と結婚するが、相手は偽貴族であることが判明する。
アナ・ポップルウェル...1988年12月16日生まれ、英国ロンドン出身。子役出身で、弟と妹も幼くして映画に出演していた。ファンタジー映画『ナルニア国物語』シリーズのペベンシー兄弟の長女スーザン役で広く知られる。そのほかの出演映画は『ミー・ウィズアウト・ユー』『サンダーパンツ!』『真珠の耳飾りの少女』など。2012年には『Halo 4: Forward Unto Dawn(原題)』というWEBのミニシリーズに参加した。
■グリア
メアリーの女官の一人でスコットランド人。貴族出身でなく家が貧しいため、幼い妹たちのために、お金持ちと結婚することを目指している。宮廷で使用人のレイスと出会って恋に落ちるが、貴族のカッスルロイと婚約する。
セリーナ・シンデン...英国出身。ユアン・マクレガー、ダミアン・ルイス、ダニエル・クレイグなども通ったギルドホール音楽演劇学校で演技を学んだ。舞台を経て、『My Neighbour"s Dog(原題)』という短編映画で俳優デビュー。本作が出演2作目となる。本作で共演したノストラダムス役のロシフ・サザーランドと2016年に結婚、1児をもうけている。(※画像は入手でき次第掲載します!!ゴメンナサイ!)
■ノストラダムス
カトリーヌ王妃の庇護下にある、医師で占星術師。未来を予言することができ、フランソワがメアリーとの結婚により命を落とすというビジョンを見た。その後に目にしたビジョンの内容を王妃に誤って伝えたことからそれが発覚する前に逃げ出そうとするも、愛する者を殺されそうになったため留まることを選ぶ。
ロシフ・サザーランド...1978年9月25日生まれ、カナダ・バンクーバー出身。カナダの大物俳優ドナルド・サザーランド(『M★A★S★H マッシュ』『ダーティ・セクシー・マネー』)と女優フランシーヌ・ラセットのもとに生まれる。『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー役で知られるキーファー・サザーランドは異母兄。弟のアンガスも俳優。2003年にポール・ウォーカー主演の『タイムライン』で映画デビュー。父ドナルドが出演する『クロッシング・ライン ~ヨーロッパ特別捜査チーム~』のほか、『ER 緊急救命室』『名探偵モンク』『コバート・アフェア』『ヘイヴン』といったドラマに顔を出す。主演の戦争映画『Trench 11(原題)』などが待機中。
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『クイーン・メアリー2 愛と欲望の王宮』
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ケイトリン・ステイシー
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アナ・ポップルウェル
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ロシフ・サザーランド
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