数々のヒット作を放ってきた大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ・スキャンダルが大波乱を巻き起こしているハリウッドで、子役時代に自身や子役仲間が受けた性的虐待についてかねてより語っていたコリー・フェルドマンが、子役に対する性的虐待問題を訴える映画を製作するためのキャンペーンを立ち上げた。米Varietyが報じている。
1980年代の映画『グーニーズ』や、『スタンド・バイ・ミー』に出演して幼少から活躍していたコリーは、2011年のインタビューで、子役時代に業界関係者から性的いたずらを受けたことがあると告白。同じく子役時代に数多くの作品に出演していたイライジャ・ウッド(『ロード・オブ・ザ・リング』)も、「今でも子役への性的虐待が行われている」と発言し、ハリウッドの裏側について明かしていた。
そんな現状を何とかしようと、コリーは米クラウドファンディング・サイトIndiegogoで「Truth Campaign」と題したキャンペーンを開始。ハリウッド業界に潜む幼児性愛者たちを告発して業界に変化をもたらすことを目標に、劇場映画を製作することを企画。彼が監督・プロデュースを担うその作品の製作費を募っている。
コリーは映画製作の決意を伝えた動画で、「子役時代から知っている幼児性愛者の組織を、取り締まれる可能性がある。僕は、今すぐ6人の名前を上げることができるし、そのうちの一人は今も業界の重鎮だ。その件は最終的にスタジオにも関わる話だし、大手スタジオの一つに幼児性愛者が存在している」と熱く語っている。
そして映画を製作するに当たり、児童への性的虐待の真実を伝えるために彼自身が経験したことを語り、スタジオを通さず編集も検閲もなしに製作したいと発言。また、「ハリウッド業界だけでなく世界中がひとつになって、最も尊ばれるべき子どもたちを救うべきだ」とも訴えている。
現時点で、1000万ドル(約11億3800万円)を目標額に設定したキャンペーンは、約7万9000ドル(約900万円)を集めている。この調子で目標額に達し、コリーが意義ある作品を製作できることを心から願いたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:コリー・フェルドマン
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