『ワンス・アポン・ア・タイム』ローズ・マッゴーワンが明かす、ワインスタインのセクハラ口止料

1カ月前の報道を皮切りに、続々と新情報が浮上してくる大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題。このほど、告発者の一人であるローズ・マッゴーワン(『ワンス・アポン・ア・タイム』)が、告発口止め料として100万ドル(約1億1000万円)を提示されていたこを米ニューヨーク・タイムズ紙の取材で明かした。米Entertainment Weeklyが伝えている。

記事によれば、彼女に示談を持ちかけてきたのはワインスタインの側近だったそう。彼の不祥事が記事になることを知った関係者が、告発を止めさせるために彼女に接近したようだ。しかし彼女は、示談金を600万ドル(約6億8000万円)からしか受け取らないと強く対抗し、受け取りを拒否したという。

「彼ら(ワインスタインの関係者)は、私の今後の芸術活動を支援する資金提供者になっていたかもしれない。3倍までなら額を上げられることも分かっていたわ。でも、"あぁ、気持ち悪い。あの人にはうんざり。あいつのお金は欲しくないし、本当に気分が悪くなるわ"って思ったの」

数人の告発後、ワインスタインのセクハラは大々的に世界中で報じられ、ローズも自身の弁護士に示談の申し入れがあったことを伝えたという。以前ワインスタインの代理人を務めていたという人物も、「同意のない性行為は、ワインスタインの圧力により否定することができなかった」と、彼が権力にものを言わせていたことを告発している。

1997年、サンダンス映画祭開催中にワインスタインからホテルに呼び出され性的暴行を受けたローズは、その後彼から10万ドル(約1100万円)の和解金を渡されていた。だがローズは、その和解には機密保持条項が含まれているわけではないと認識していたと語っている。

現地時間の10月27日(金)、ローズはデトロイトで開催された女性のためのコンベンションに出席し、ワインスタインの報道後、初めて公の場に登場した。ローズはイベントの参加者に対し、「私は20年間沈黙を貫いてきました。私はハラスメントを受けていました。私は不当に扱われてきました。私は皆さんと同じなのです。舞台裏で私の身に起きたことは、社会にいる女性全員に起こりうることで、立ち上がることは困難なことです」と力強く訴えた。(海外ドラマNAVI)

Photo:ローズ・マッゴーワン
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