『ブラックリスト リデンプション』タウニー・サイプレス(ネズ・ローワン役)インタビュー

スーパー!ドラマTVにて12月11日(月)より独占日本初放送となる、アクション・サスペンス超大作『ブラックリスト』のスピンオフ『ブラックリスト リデンプション』。本家の人気キャラクターであるトム・キーンを主役に迎え、レディントンのブラックリストに載っているスーザン・"スコティー"・ハーグレイヴが自分の母親だと知った彼が、母親の経営する会社の秘密傭兵組織に入り、かつての敵ソロモンらとともに政府が関与できない裏の仕事に挑む一方で、スコティーの陰謀を探るという最強スパイアクションだ。

そんな本作より、キャストのインタビューを4回にわたってお届け。最後となる4回目の今回登場するのは、トムたちを随所でサポートする仲間、ネズ・ローワン役のタウニー・サイプレス。本作の魅力や、自身の役作り、"犬猿の仲"であるトムとの関係などについて語ってくれた。

【関連記事】『ブラックリスト リデンプション』エディ・ガテギ(マティアス・ソロモン役)インタビュー

――『ブラックリスト リデンプション』について教えてください。

有能なスペシャリストから成るチームの話よ。アメリカやその他の国の政府機関が手を出せない案件を請け負って、『ミッション:インポッシブル』級の任務を、世界を股にかけて行うの。

――本作は『ブラックリスト』のスピンオフですが、二つの繋がりについて教えてください。

スピンオフだからファンにとってはあちこちにお楽しみが隠されていて、大興奮すること間違いなしね。でも、もし『ブラックリスト』を見たことがなくても安心して。独立した作品として独自の世界観やキャラクターで成り立っているから、この作品から見始めても問題なく楽しめるわ。

20171210_redemption_09.jpg

――独立した作品とはいえ、『ブラックリスト』でおなじみのキャラクターも登場しますが、誰が登場するか紹介してもらえますか? そしてどんな風に物語は進んでいくのでしょう?

『ブラックリスト』からおなじみのキャラクターが数人登場するわね。まずは、言うまでもなくライアン・エッゴールド演じるトム・キーン。本作は彼が主軸となってスタートし、彼の知られざる過去にまつわる話を盛り込みながら展開していく。だからトムを思う存分堪能できるわ。

それからもう一人、『ブラックリスト』のファンからは嫌われてるけど、愛すべきマティアス・ソロモンが本作では大きな役割を果たすの。すごくイケてるから、きっと視聴者はみんな彼のことが好きになるんじゃないかしら。エディ・ガテギ演じるソロモンは殺し屋であり拷問者。人に口を割らせる能力に恐ろしく長けていて、魅力的で、何にも縛られない存在よ。それとあんなにオシャレな人は今までテレビドラマで見たことないわ! 覚悟しておいて。彼のスーツ姿はホントにカッコいいから!

――ソロモンについてもう詳しく聞かせてください。

『ブラックリスト』でのソロモンは、トム・キーンと相反して、引き立てる役回りだった。文字通り一触即発の関係だったの。でも本作での二人は協力することを余儀なくされて、関係がすごく面白いことになっているわ。視聴者のみんなはきっと夢中になるはずよ。

20171210_redemption_07.jpg

――チームのリーダーは誰ですか?

リーダーはスコティー・ハーグレイヴという女性で、見事に演じているのはファムケ・ヤンセン。スコティーは魅惑的でリーダーシップがある一方、脆い面も持っている。そのすべてが顔を出すの。これは彼女が罪をあがなう物語であり、登場人物全員にとっても贖罪の物語なのよ。

――あなたの演じるキャラクターは?

私が演じるのはネズ・ローワン。彼女一人をとってみても、とんでもなくワルなんだから。ネズは元海軍兵で、戦場で癒えない傷を負ってしまった。スコティーの夫であるハワードを通じてチームの一員になるけど、心に深い闇を抱えていて贖罪を求めてもがいているの。

20171210_redemption_05.jpg

チームにおけるネズの役回りは兵器と爆弾のスペシャリスト。ちゅうちょせず相手に向かっていくのは、多分彼女がある意味"なんでもあり"だから。戦争で自分は死ぬべきだったと思っているの。でも生き残った。だから借りものの人生を生きている感覚なんじゃないかしら。それで"なんでもあり"って生き方なの。

チームには気の合う仲間もいる。トム・キーンのことはなぜかよく思ってないけど。私自身は彼のファンよ。ネズはトムを好きになれないみたいだけど、デュモントのことは大好きなの。あと、ネズとソロモンも大の仲良しだと思うわ。

20171210_redemption_08.jpg

――トムとネズの関係についてもう少し聞かせてください。

言ってみれば、ネズの目にはトムが子犬のように映っていて、トムはネズと仲良くなりたいみたいだけど、一方的にシャッターを下ろされて中に入れてもらえない感じ。とはいえ、それも時間とともに変化していくと思うわ。話が進むにつれて彼女の態度も少しずつ軟化していくけど、道のりは長い。ネズはトムを好きになりたくないの。そうはいっても、あのイケメンっぷりだから、ライアン・エッゴールド演じるトムの魅力には抗いがたいわよね(笑)

20171210_redemption_06.jpg

――チームには他にどんな特殊スキルを持った人がいますか?

チームメンバー全員にそれぞれ得意分野があるの。まず我らがリーダー、スコティーはまさに仕切り役で、"ヒヨコたち"が列から離れないように見張っている。賢くてリーダーシップがあって、脆い面もあるけど、一言で言えば揺るぎない女ボスね。

彼女の下で働くトムは、カメレオンのようにどんな環境にもなじんでしまう才能があって、『ブラックリスト』に続いて今回は私たちのチームで潜入工作員を務めるの。それから抜け目ない殺し屋のソロモンは、人に口を割らせる天才よ。彼の立ち振る舞いはいつもクールで、一緒に働くと楽しくて笑っちゃうタイプね。それから、頭脳明晰なデュモント。演じるのはアドリアン・マルティネスよ。テクノロジー・エキスパートの彼はネットを自在に操って、ミッション遂行中の私たちに必要な情報を送ってくれるの。

私たちの任務は、『ミッション:インポッシブル』級にダイナミックで危険でセクシーで刺激的かつ独創性があるの。本当に大胆不敵で、誰も見たことがないようなものばかり。ネタばれはしたくないから詳しくは言わないけど、いまだかつてテレビでは見たことがないようなシーンが出てくるわ。

20171210_redemption_03.jpg

――ネズの役作りについて教えてください。

最初に役をオファーされた時は、ネズについて3つのことしか知らされなかったの。元海軍で、政府嫌いで、ボスを尊敬している。これらの情報を元に、どういう風に演じようかをいろいろ考えたり、背景をリサーチしたりしてヒントを探していったわ。撮影までの3日間で何か答えを見つけなきゃいけなかった。

そして、彼女はどうしようもなく深い傷を負っているけど、同時にとてつもなく強い人なんだと気づいたの。そこに強く魅力を感じたわ。彼女が精神的にも肉体的にも強くなったのは、つらい経験をしたからこそ。心の闇と闘っているけど、それも彼女なら乗り越えられるはずだし、本作全体を通して取り組むテーマにピッタリだから、役者としてもやり甲斐があるわ。

20171210_redemption_02.jpg

――視聴者は本作にどんなことを期待できるのでしょう?

すごく楽しんでもらえるはずよ。一番の見どころはアクションシーンね。大胆でダイナミックで派手でスリリング。エネルギーに溢れていて、満足してもらえると思うわ。ビジュアルも魅力的よ。出演者が美男美女揃いだから、見ていて目の保養になるはずよ。それ以上にポイントなのは、キャラクター同士の掛け合いや交流の部分ね。視聴者もそれに引かれて毎週見続けてくれると思う。私たちが互いを敬愛していることは一目で分かるでしょうしね。

――あなたがセールス担当なら、本作をどんな風に売り込みますか?

本作は、自分の過去の秘密を追い求める男が、犯罪者やならず者の寄せ集めと手を組んで、不可能同然のセクシーでド派手なミッションに挑むドラマ。そしてチームの全員が贖罪を求めているの。

20171210_redemption_10.jpg

――不完全でも魅力的で共感できるキャラクターを演じるのと、スタントをこなすのでは、どちらが楽しみですか?

ネズを演じるにあたって、夏の間にスタントの訓練をしたのはすごく面白かった。屋根から飛び降りたりとか、そういうことを練習したの。スタントがすごく楽しみで"何でもやらせてみてよ"って感じに張り切っていたから、自分にできるスタントはだいたいやらせてもらったわ。でも一番やり甲斐があって楽しみなのは、ネズという不完全な人間をどう掘り下げて演じるかというところね。こういうドラマは説明や解説の部分も多いけど、ひたすら情報を並べて説明するのはあんまり得意じゃないの。でも、そのキャラクターが抱える傷を浮き彫りにするような演技なら本領発揮よ。

20171210_redemption_key art.jpg

『ブラックリスト リデンプション』放送情報
スーパー!ドラマTVにて12月11日(月)より独占日本初放送!
[二]毎週月曜 22:00~ ほか
[字]毎週月曜 24:00~ ほか

公式サイトはこちら

Photo:『ブラックリスト リデンプション』
© 2017 Sony Pictures Television Inc. and Universal Television LLC. All Rights Reserved.