『13の理由』ディラン・ミネット&アリーシャ・ボー直撃インタビュー!

歌手で女優のセレーナ・ゴメスが原作と出会ってから6年以上の歳月をかけ、自らが 製作総指揮として映像化を実現させたNetflixオリジナルシリーズ『13の理由』

いよいよ、本日、5月18日(金)からファン待望のシーズン2の配信がスタートするが、本作のプロモーションのために来日したクレイ役のディラン・ミネットとジェシカ役のアリーシャ・ボーを直撃取材! 回答中に二人で会話をはじめたり、ふざけあったりと仲良しな様子がよくわかるインタビューだった。

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――日本に来てくれてありがとうございます! 初来日だと思いますが、印象を教えてください。

ディラン&アリーシャ:素晴らしいよ!

――食の方も楽しんでいますか?

アリーシャ:うん! 実はローマからここに来たんだけど、ワインにパスタ、お酒とお寿司って私の大好きなものがずっと食べれて本当に幸せよ。最高の一週間だわ。

ディラン:ずっと食べ過ぎているから、帰国したらしばらく野菜だけの生活かな(笑)

――はじめて脚本を読んだ時の感想は?

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アリーシャ:オーディション用にまず第1話の脚本をもらったの。でも、そこにはジェシカは登場してないから全く役に立たなかったわ(笑)覚えているのは、19歳としてこれこそ私がやりたかった作品だと思ったの。自分自身がこのストーリーに反映されていると思ったし、見た人にインパクトを与えるとも思ったわ。作り物っぽさがまったくなくて、絶対に素晴らしい作品になるというのはその時からわかっていたの。

 

ディラン:第1話の脚本を読んですぐに続きが知りたくなったのは、良い作品である証拠だと思ったよ。このキャラクターに何が起きるのかを追いかけたくなったから、この役をやりたいと感じたんだ。

アリーシャ:(ディランに向かって)あなたがその場にいたか確かじゃないけど...。第3話の脚本をもらう前、キャストたちとレストランに行ったの。その時に、みんなで続きが知りたい!いつもらえるの?ってプロデューサーにメールをしたのよ。その返事が来た時は嬉しくて大騒ぎだったわ。出演している俳優みんながこの作品のファンであることは間違いないわね。

――脚本は1話ずつ渡されたのですか?

ディラン:大体2話ずつだよ。撮影も2話ごとに進めたからね。

――じゃあ視聴者と同じように段々と謎が解けていったのですね。

アリーシャ:シーズン1はまさにそんな感じだった。シーズン2は、(クリエイター)のブライアンからジェシカがどうなるかっていうのを話してもらったの。それでも、脚本をもらうっていうのは特別で、詳細がわかるとまた感じるものがあったわね。

 

ディラン:僕はアリーシャと逆で、ブライアンからシーズン1でクレイに何が起きるかは細かいところまで教えてもらっていたんだ。オーディションで既にブライスの家に行って彼を殴るというシーンをやっていたしね。だから、僕はクレイが歩む道のりを全て知っていたんだよ。あまりにもすごい道のりだから、どこにたどり着くかを先に知っておけて演技には役だったけどね。でも、シーズン2はあまり教えてもらってなかったから大変だったよ。

アリーシャ:そうなの? 知らなかったわ。

ディラン:本当に大変だったんだよ! 教えてくれないからさ(笑)ネタバレになっちゃうから何も言えないけど、シーズン2の撮影が終わった時には「あぁ、なるほど」って思ったよ。クレイはシーズン1と同じく新シーズンでもたくさんのことを学ぶんだ。ブライアンはきっと、僕にもクレイと共に学んでいって欲しいって思ったんだと思うよ。

――二人ははじめから、クレイ/ジェシカ役を希望していたのですか?

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アリーシャ:まず、みんなハンナとクレイのオーディションをさせられたの。1ヶ月くらい何も連絡がなかったからダメだったと思っていたんだけど、もう一度呼ばれてジェシカ役を受けないかって言われたわ。ジェシカが気に入っていたから嬉しかったんだけど、次の日またハンナ役をやらないかって言われて「えぇ??」ってなったわ(笑)それで、ニューヨークにいるブライアンと(監督の)トム・マッカシーとSkypeでハンナ役のオーディションをしたんだけどトムから「この子はハンナじゃないな」って思ってるのが伝わってきて、これでどの役もダメになったわって落ち込んだの。それで、結局ジェシカ役になったんだけどね。おかしな展開だったわ。

ディラン:僕はクレイ役しか受けてないよ。

アリーシャ:つまんない回答ね!(笑)

――役作りはどのようにしたのですか? アリーシャさんはノルウェーからアメリカに移ってこられましたが、そのときの転校生という経験を活かしたのですか?

アリーシャ:うん、間違いなくその時の経験は役だったわね。故郷を離れたり、たくさんのことに対応しなくてはいけなかったから。

ディラン:僕は普通の学校には通っていなくて、家で学ぶという方針のチャーター・スクールで勉強をしたから、いわゆる"学校に通う"ということはあまり経験をしていないんだ。だから僕自身の高校生活からインスピレーションを感じたということはなくて、10代の時の思春期の気持ちみたいなものを役作りに活かしたんだ。

――実際の撮影現場の雰囲気はどんな感じですか?

アリーシャ:たくさんのキャストがいるけど、それぞれの物語が別々にあるのよね。私は(ジャスティン役の)ブランドンとは多くのシーンで共演したけど、(ディランの顔を見ながら)ディランとはあまり一緒になるシーンもなかったもんね。キャストのみんなとは初めからすごく意気投合したの。きっと、作品の中でみんなで乗り越えなくてはいけないことがあったし、脆さをさらけ出す必要もあったからだと思う。それはスタッフも一緒で、みんながオープンになれる環境を作ってくれたわ。

ディラン:撮影ではみんなお互いを支え合っていたし、作品の内容とは逆に軽い雰囲気でいようと心がけていたよ。とにかく、みんなすごくプロフェッショナルだし、この作品に対して情熱を持っていたから、誰かが時間が必要なら周りがきちんと与えられるよう気を使っていたよ。同じような気持ちを同じ時に感じていたからね。

――転校生同士のハンナとジェシカが初めて会うシーンではお互いの名前をわざと間違えるシーンがありました。あのようなユーモアのあるシーンではアドリブが取り入れられたりしたのですか?

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アリーシャ:もし、あれが私たちのアドリブだったらコメディの天才よ!(笑)アドリブはほとんどなかったわね。それほど完璧な脚本だったから。

ディラン:シーズン2のあるシーンでね...。これは、具体的じゃないから今言っても大丈夫だと思うんだけど。僕とある俳優が...、誰かは内緒だけどね! 遠くから撮るシーンで、僕たちが口論をしているシーンがあるんだ。そこのセリフは録音しないから、用意されていなくて、自分たちで適当に作らなくてはいけなかったんだ。でも、ひどかったよ! その時に、僕は脚本家ではなく俳優をやっている理由がわかったね(笑)

アリーシャ:その通りよ!(笑)

ディラン:シーズン2が見れるようになったら、どのシーンだったか話してあげるね。

――ぜひ、お願いします(笑)

ディラン:今ではそのシーンを見るたびにみんなで爆笑してるんだ。

――本作で世間からの注目も一段と上がったと思いますが、やはりご自身の生活や環境にも変化がありましたか?

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アリーシャ:役者としての変化はそんなにないわね。すぐに大作映画のオファーが来ると思っていたけど、そんなことないし(笑)

ディラン:俳優であることが誰かの命を救ったり、人生を変えたりするようなことができるなんて考えたこともなかったんだ。でも、本作との出会いは、稀ではあるけれどこのような映像作品でも命を救うことができるかもしれないんだと思わせてくれた。僕の人生で最も重要な作品になったよ。だから、この先これ以上の作品には巡り合えないと思ったりもするよ。

アリーシャ:素敵なこと言われちゃったわね。でも、どの役者にとっても「自分たちの作る作品が人のために役立つ」というのは夢だと思うの。

――今おっしゃったように、たくさんの人を救うことができる作品だと私も思いました。本作を見てファンからもらったメッセージなどで印象的なものはありますか?

アリーシャ:シーズン1の配信が開始してから2週間後にブラジルに行ったんだけど、その時にファンの人が長い手紙をくれたの。その手紙には、自分は性的暴力の被害者であり、自殺未遂も起こしたことがあると書かれていたわ。そして、彼女が今まだ生きているのは『13の理由』を見たからだって書いてあったの。そのあと、彼女に返事をしたんだけど、その時に私が書いた「Stronger」という手書きの部分をタトゥーにして入れてくれたの。お互いのInstagramもフォローし合っているんだけど、私にインスピレーションを与えてくれる素晴らしい人と出会えたわ。

ディラン:僕の中で印象に残っているのは親子でシリーズを見てくれている人のことだな。娘さんがお母さんに「私もハンナと同じ気持ちなの」って助けを求めることが出来たそうなんだ。とってもシンプルなことではあるけど、とても勇気がいることだよね。とっても感動したよ。

――これからシリーズを見始める視聴者にメッセージをお願いします。

アリーシャ:見てね!(笑)

ディラン:世界中でシーズン2について盛り上がるから、乗り遅れないでね!

アリーシャ:なんて言えばいいのかな...。見なきゃわからないこともあるのよね。あなたがどんな人であれ、きっと何か得ることができる。そんな作品よ。

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世界中で話題沸騰のソーシャルチェーン・ミステリー『13の理由』シーズン2は、本日より全世界同時ストリーミング。

Photo:『13の理由』ディラン・ミネット&アリーシャ・ボー