『エクスパンス -巨獣めざめる-』、米Syfyで放送中のシーズン3をもって終了

米SyfyのSFドラマ『エクスパンス -巨獣めざめる-』が、現在放送中のシーズン3をもって放送終了となることが決定した。米Deadlineなど複数メディアが報じた。

『エクスパンス』は、アメリカでベストセラーとなった宇宙SF小説「巨獣めざめる」(ジェイムズ・S・A・コーリイ作)を映像化した作品。月や火星、小惑星帯に人類が進出した200年後の未来で繰り広げられる本格宇宙SFスリラードラマで、アメリカでは原作小説が現在のところ第7巻まで刊行されている。

2009年の『バトルスター・ギャラクティカ』終了後、本格的なSFドラマからしばらく遠ざかっていたSyfyが、ハイクオリティのSF/ファンタジー作品に力を入れる新戦略のもと、『12モンキーズ』『マジシャンズ』と同時期の2015年に本作の放送を開始した。

本放送+3日間の視聴成績は、シーズン1では平均総合視聴者数137万8000人、シーズン2では105万人、シーズン3ではこれまでのところ100万人で、同局でトップを走る『マジシャンズ』『Krypton(原題)』『Happy!(原題)』にはやや劣る。しかし作品への評価は非常に高く、映画レビューサイトのRotten Tomatoesでは、シーズン3に対し100%のスコアが付いている。

そんな中、Syfyが放送終了を決めたのは、同局は契約により、アメリカ国内における初放送の権利しか獲得していなかった事情が大きいと伝えられている(SF等のジャンルものは、動画配信の視聴者数が大きい傾向がある)。

制作会社のアルコン・テレビジョン・グループは、他の放送局・動画配信サービスに売り込みを始め、番組継続の可能性を模索しているところだという。(海外ドラマNAVI)

Photo:『エクスパンス -巨獣めざめる-』
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