麻薬をテーマにした人気ドラマ『ナルコス』や、大ヒット政治サスペンスドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』など、次々にオリジナルシリーズを放ってきたNetflixだが、現在オリジナルコンテンツが占める割合はどれぐらいなのだろうか? 米Cinema Blendが報じている。
米調査会社7Park Dataの統計によると、2018年10月の時点で、Netflixのオリジナルシリーズは全体の37パーセントを占めていたという。2017年1月で14パーセントだった数字が、2017年4月には倍近い24パーセントとなり徐々に数字を伸ばしているが、それでも残りの63パーセントは配信料を支払い、他の放送局などの作品をストリーミングしていることになる。
しかし、2019年にはディズニーが配信サービス「Disney+」を立ち上げるため、Netflixからディズニー作品が消え、ディズニーが20世紀フォックスを買収したことにより、さらにNetflixの状況は厳しくなっていくと思われる。
また、Netflixは『フレンズ』の配信を継続するためにワーナーメディアの親会社であるAT&Tに、配信料として約1億ドル(約30億円)を支払うのではないかとの報道もあった。そして、AT&Tも独自の配信サービスを立ち上げる計画を進めていると伝えられているため、将来的にNetflixは『フレンズ』だけでなく、ワーナー・ブラザースの作品も配信できなくなる可能性もある。
年々、Netflixがオリジナルコンテンツに力を入れて数を増やしている背景には、こういった事情が絡んでいるのかもしれない。一方で、評価が高かった『Marvel デアデビル』をはじめとする、『Marvel ルーク・ケイジ』や『Marvel アイアン・フィスト』といったマーベルシリーズの更新を立て続けにキャンセルしている。
先月発表された、Netflixで最も視聴された番組トップ10のうち6作品がオリジナルコンテンツで、『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』『デアデビル』『ハウス・オブ・カード 野望の階段』『ナルコス: メキシコ編』『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』『The Great British Baking Show(原題)』がランクインしていた。
・『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』作品データベースはこちら
・『Marvel デアデビル』作品データベースはこちら
・『ハウス・オブ・カード 野望の階段』作品データベースはこちら
・『ナルコス: メキシコ編』作品データベースはこちら
・『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』作品データベースはこちら
(海外ドラマNAVI)
Photo:
『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』(c)Courtesy of Netflix
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』シーズン6 © David Giesbrecht/Netflix
Netflixオリジナルシリーズ『ナルコス: メキシコ編』