『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督の映画『ROMA/ローマ』や、オリジナルシリーズ『アンブレラ・アカデミー』など注目作の配信が続くカリフォルニア州拠点の大手会社Netflix。同社が、カナダのトロントに新たなスタジオ拠点を開設したことを発表した。米Hollywood Reporterらが報じている。
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オリジナル作品の製作に注力している同社だが、この度トロントにて防音設備付きのスタジオ8カ所の長期リース契約を結んだという。また、パインウッド・トロント・スタジオでは4つのスタジオと84,580平方スクエアのオフィススペースをリースしており、既にこちらは撮影で使用されている。
同スタジオ社長のナンシー・マクリーンは、「Netflixはものすごいスピードで撮影をしていますが、こちらはいつでもリースの手配ができます。今後も、撮影スピードが落ちることはないでしょう」とNetflix社の勢いを伝えた。
また、別のスタジオ、シネスペース・フィルムズ・スタジオは、現在建設中で今年夏にオープンするトロントのウォーターフロントのスタジオをNetflixにリース。そこでは経理などのオフィスエリア用に164,000平方フィートのスペース、そして4つのスタジオが使用されるという。
シネスペース社の副社長、ジム・マーコポウロスは、「年間1850人にも及ぶ映像業界での雇用増加となるこのニュースは、トロントとオンタリオ州にとって素晴らしいことです」と喜びを表した。
合計250,000平方フィートにもなるスタジオでは、ホラー・アンソロジー・シリーズの『Guillermo del Toro Presents Ten After Midnight(原題)』やロマコメ映画『Let It Snow(原題)』などが製作される予定。また、現在配信中の『アンブレラ・アカデミー』もトロントで製作されており、今後も多くのNetflix作品がカナダのスタジオで生み出されるようだ。
勢いが止まらないNetflix。今後も数多くのオリジナル作品が提供されるだろう。(海外ドラマNAVI)
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Netflixロスガストより