大ヒット大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』は、今となっては巨額の製作費が投入される大作シリーズとなったが、第一章製作時はどれほど予算が低かったか、当時のエピソードを担当した監督が実情を明かしている。英Digital Spyが報じている。
(本記事は、『ゲーム・オブ・スローンズ』第一章の重要なネタばれを含みますのでご注意ください)
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第一章第9話「ベイラー大聖堂」でエピソード監督を務めたアラン・テイラーが、米Vanity Fairの公式YouTubeチャンネルのインタビューに応じ、現在のように多額の予算があれば第一章で変更できたであろう点を指摘している。「今ではHBOの十分な予算で製作されるようになったから、(第一章の)小規模で安っぽいシーンを見ると面白いよ。だけど、第一章を製作していた時点ではまだ誰も番組を見ていなかったし、視聴者を得ることができるかも分からなかったから、はした金すらなかったんだ」とコメント。
テイラーがメガホンを取った「ベイラー大聖堂」では第一章のメインキャラクターであるネッド・スターク(ショーン・ビーン)が斬首されるシーンがあるのだが、その場面についてはエキストラの数が足りなかったり、セットでは処刑台を作る以上のお金をかけられず背景は旗を並べてごまかしたりと、今見直すとどれほど予算が少なかったかが分かると説明している。
さらに、ネッドが斬首される現場に居合わせる娘のアリア(メイジー・ウィリアムズ)が石像によじ登るシーンでは、CGIに資金を投入して中庭を見下ろすように石像の羽が画面に広がるシーンを描くはずだったが、最終的に予算が尽きてしまったため、空を映したシーンだけが残ったとも明かしている。とはいえ、予算は決して十分ではなかったものの、「感情に訴えかけるパンチはしっかりと効いていたと思うよ」とも付け加えていた。
その後、シーズンを重ねるにつれ規模が大きくなり、第八章の製作予算は一話につき1500万ドル(約16億7000万円)まで膨れ上がったとも報じられている『ゲーム・オブ・スローンズ』。いよいよファイナルを迎える第八章は4月15日(月)に世界同時放送となり、日本でもスターチャンネルにて放送される。『ゲーム・オブ・スローンズ』の海外ドラマNAVI作品データベースはこちら。(海外ドラマNAVI)
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『ゲーム・オブ・スローンズ』撮影現場
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