『SHERLOCK/シャーロック』でブレイクし、映画『ドクター・ストレンジ』などにも主演している人気英国俳優ベネディクト・カンバーバッチ。映画&ドラマ界を股にかけて活躍する彼は、米Amazon&英BBC合作による新作ドラマ『グッド・オーメンズ』でサタンの声を務めているのだが、その経緯について原作者のニール・ゲイマンが明かしている。
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本作は、ゲイマン(『アメリカン・ゴッズ』原作&製作総指揮)とテリー・プラチェットによる小説「グッド・オーメンズ」のドラマ化。人類が最後の審判に備える現代の世界を舞台に、この世の終わりを望まない天使アジラフェル(マイケル・シーン『マスターズ・オブ・セックス』)と悪魔のクロウリー(デヴィッド・テナント『ブロードチャーチ ~殺意の町~』)が、終末をもたらす反キリストの少年を見つけようと奮闘する姿が描かれる。
米Varietyのインタビューで、ドラマ版でショーランナーと脚本も務めるゲイマン自身が当初サタンの台詞を読んでいたがそれではダメだと悟り、すぐに頼むべき相手としてベネディクトを連想したと語っている。以前ロンドンのチャリティイベントで、歴史上における有名な手紙を読むベネディクトを目にしていたゲイマンは、その姿と声に感銘を受けたという。
「彼のパフォーマンスを見て、"これはマジックだ"と思った。本当に素晴らしかったんだ。そして、"この小さな役で誰が満足いく演技を見せてくれるかな?"と考え始めた時に、ベネディクトがファーストチョイスとして浮かんだんだ」と、ベネディクト以外に考えられなかったとコメントしている。
そして幸運にも、『グッド・オーメンズ』の全話で監督を務めたダグラス・マッキノンが、『SHERLOCK』でベネディクトと仕事をしたことがあったため、そこから連絡先を入手したゲイマンがイチかバチかメールを送ることに。その結果、出演を快諾したベネディクトが、サタンを演じることになったそうだ。
ベネディクトの仕事ぶりについてゲイマンは、「彼が独自の台詞を言い出すと全てに命が宿り、もはやモンスターを描く作品ではなくなった」と絶賛している。
ベネディクトがサタンの声で出演する『グッド・オーメンズ』は、Amazon Prime Videoで配信中。(海外ドラマNAVI)
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ベネディクト・カンバーバッチ
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