2016年のシーズン1配信開始から高い人気を誇り、翌年にはシーズン2が、そして今月初めにシーズン3が登場した『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。驚きの視聴数を記録した人気作であるだけでなく、ルイ・ヴィトンやナイキなどとコラボし、アメリカを中心に社会現象にまでなっているシリーズだ。番組開始当初に中学生だった主人公たちは成長し、甘酸っぱい恋愛模様も描かれている。
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閉めたはずのゲート、しかしまたあいつらがやって来て...
1985年、インディアナ州ホーキンス。裏側の世界をめぐる冒険をともにしたマイク、ウィル、ルーカス、ダスティン、イレブン、マックスの友情は健在だ。超能力を持つ少女イレブンとマイクは晴れて一緒にいられるようになり、イレブンの親代わりを務めるホッパー署長をやきもきさせている。
前シーズンで裏側の世界へと続くゲートを閉じ、すべてがうまく運んでいると思われた中、ソビエトが裏側の世界の実験を開始。そして、裏側の世界に囚われた過去を持つ少年ウィルも体に異変を感じ始める。
誰もが通った青年時代のノスタルジー
過去2シーズンと比べ、ぐっと大人っぽく成長した主人公たちが見られるシーズン3。米Los Angeles Times紙は、「出演キャストが子どもから大人へと成長していく過程がこのシリーズの一番の見どころである」としている。異性との接し方は裏側の世界を冒険するよりも謎めいて難しく、振り回される様子に大人世代は思わず目を細めてしまうだろう。もちろん、『ターミネーター』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など、1980年代に人気を博したシリーズへのオマージュも健在だ。「多くのドラマ作品が溢れる中で成功を収めたことが最初の奇跡」と書く同紙は、シーズンが進むごとにより素晴らしくなっていると評価する。
英Guardian紙も、シーズン3として戻ってきたことに喜びを隠せないレビューを掲載。テレビやパソコンという小さなスクリーンの中に1980年代の名作映画を詰め込み、それらの映画と同じレベルの楽しさや冒険、ホラーの要素を体験させてくれるとして「若かった時代を取り戻したような感じがする」と述べている。
ホーキンスという小さな町だけを舞台にしているためか、ストーリーラインに少し行き詰まり感があるとするレビューも見かけるが、本作はまだまだ多くの視聴者の心を掴んで離さない。その理由は、誰もが体験した大人への一歩手前、揺れる少年期のノスタルジーが手に汗握るスリリングなストーリーラインの中に見え隠れしているからだろう。
Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン3全8話は配信中。(海外ドラマNAVI)
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『ストレンジャー・シングス 未知の世界』