『SHERLOCK』脚本家による"新たなシャーロック・ホームズ"ドラマを英BBCが製作!

英BBCが、"新たなシャーロック・ホームズ"とも言えるベストセラー小説のドラマ化『Vienna Blood(原題)』を製作し、英ミステリードラマ『SHERLOCK/シャーロック』の脚本家が参加することが明らかとなった。米Varietyが報じている。

臨床心理士でもあるイギリス人作家フランク・タリスの小説を元にした『Vienna Blood』は、1900年代末のオーストリアはウィーンを舞台に、ジークムント・フロイトのもとで学ぶ聡明な若きイギリス人医師マックス・リバーマンが心理学の知識を生かし、オーストリア人のオスカー・ラインハルト刑事とタッグを組んで、ウィーンで起きる危険な事件の数々を解決していく様が描かれる。リバーマンが活躍する原作シリーズはこれまでに7作が出版され、世界14の言語に翻訳されているベストセラーだ。

リバーマンとラインハルトの関係が私立探偵のホームズと相棒で医師のワトソンを彷彿とさせる本作の脚本を執筆するのは、『SHERLOCK』で3話(「死を呼ぶ暗号」「ライヘンバッハ・ヒーロー」「三の兆候」)にわたりペンを取ったスティーヴ・トンプソン。

医師のリバーマン役には、実在の天才数学者アラン・チューリングの人生を描く『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で暗号読解に取り組むチームの一人、ピーター・ヒルトンを演じたマシュー・ビアードに決定している。ちなみに同作の主演は『SHERLOCK』でホームズ役を演じるベネティクト・カンバーバッチ。そして、リバーマンと組むラインハルト刑事役に扮するのは、オーストリア出身でNetflixのサスペンスドラマ『パルファム -香りに魅入られた悪魔-』に出演するユルゲン・マウラー。

その他にはコンリース・ヒル(『ゲーム・オブ・スローンズ』)、シャーリーン・マッケンナ(『リッパー・ストリート』)、アメリア・ブルモア(『ジェントルマン・ジャック 紳士と呼ばれたレディ』)、ジェシカ・デ・ゴウ(『ARROW/アロー』)もキャストに名を連ねる。

製作を手掛けるエンドール・プロダクションの取締役社長を務めるヒラリー・ビーヴァン・ジョーンズは、「歴史と美しさにあふれるウィーンを舞台にしたフランク・タリスの素晴らしい小説に命を与えることができることを誇りに思います。マシュー・ビアードとユルゲン・マウラーはフレッシュでユニークなケミストリーを醸し出しており、国際色あふれる素晴らしいキャストが揃いました」と自信を覗かせる。原作者のタリスは「推理と精神分析には多くの共通点があります。ジークムント・フロイトとシャーロック・ホームズの生業は根本的に同じなのです」と述べている。(海外ドラマNAVI)

Photo:『SHERLOCK/シャーロック』
© Hartswood Films