妖精たちが移民となり、人間との共存を余儀なくされる世界を描くAmazon Prime Videoのファンタジードラマ『カーニバル・ロウ』。キャストやストーリーもさることながら映像美にも注目の本作。その中でなぜ妖精の羽がリアルに見えるのか視覚特殊効果アーティストが舞台裏について明かした。
本シリーズでは、主人公の一人である移民の妖精ヴィネット・ストーンモス（カーラ・デルヴィーニュ『スーサイド・スクワッド』）をはじめ、妖精には羽があって空を飛べるのだが、VFX（視覚特殊効果）を担当するベッツィ・パターソンが本物のように見えるその羽について、米SYFY WIREに語っている。
「一番差し迫った心配ごとの一つが、どのように妖精とその羽を仕上げるかでした。特殊効果チームは、妖精が世界に属している種族だと感じてもらえるよう、羽を自然かつオーガニックに見せる方法を確実に見つけたいと思っていたんです。あまりにも現実離れしすぎて、どのシーンでも複雑なVFXを必要するデザインにしたくなかったので、妖精が飛ばないシーンでは手塗りの実用的なシリコン製の羽と、素早くCGの羽に移行できるハイブリッド的な解決法を考え出す必要がありました」と述べ、羽を自然に見せるためにかなりの労力が費やされたようだ。
本シリーズはヴィクトリア朝時代を思わせるカーニバル・ロウが舞台となるため、以前のインタビューでヴィネット役を演じるカーラが、毎日撮影でコルセットを着用する必要があり、息苦しくて苦痛だったと明かしていた。
ヴィネットと因縁の過去があり、カーニバル・ロウで起きた連続殺人事件を捜査する人間のライクロフト・ファイロストレート役で、映画『ロード・オブ・ザ・リング』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどで知られる人気俳優オーランド・ブルームが主演している。
すでに、『カーニバル・ロウ』はシーズン2への更新が決定しており、シーズン1はAmazon Prime Videoで配信中。視聴の際には、妖精の羽に注目しながら鑑賞してみてはどうだろうか。（海外ドラマNAVI）
Photo:
Amazon Prime Videoオリジナル『カーニバル・ロウ』
