1996年にエベレストで起きた大規模な遭難事故を描いた映画『エベレスト』を手掛けたバルタザール・コルマウクル監督が、Netflixで火山を舞台にした超常現象ドラマ『Katla(原題)』を製作することが明らかとなった。米Deadlineが報じている。
アイスランド出身のコルマウクル監督は、自身がクリエイターを務めたアイスランドのドラマシリーズ『トラップ 凍える死体』で脚本を担ったシグリオン・キャルタンソンと『Katla』で再タッグを組むことになる。
全8話となる本シリーズは、氷河下にある火山カトラが大噴火を起こした1年後が舞台となり、火山の噴火によりヴィクという小さな町の平和と静けさが激しく乱されるという。
地域から居住者が避難すると火山近くの氷が解け始め、町に残った数少ない人々は何とか必要な物資をコミュニティに提供するものの、その壮大な地域が世紀末的な場所へと変貌を遂げる。そして、先史時代から氷河の奥深くに凍結されていた神秘的なエレメントが解け始めた氷から現れ、誰も予測できなかった結果を引き起こす――。
キャルタンソンは、リリャ・シーグルザルドッティル(『The Final Member(原題』)、デヴィッド・マー・ステファンソン(『Rabbits(原題)』)と共同で脚本も担う。
コルマウクル監督は、2001年に公開されたフィンランド映画『愛と欲望の果て』、フランス/アイスランド/ベルギー合作映画『陽のあたる場所から』などに出演して俳優としても活躍。2005年の『A Little Trip to Heaven(原題)』にてハリウッドで映画監督デビューを飾ったコルマウクルは、デンゼル・ワシントンが主演した犯罪サスペンス映画『2ガンズ』、マーク・ウォールバーグ主演の犯罪アクション映画『ハード・ラッシュ』でもメガホンを取るほか、アイスランドやヨーロッパの映画多数でも監督を務めている。
コルマウクル監督が指揮を執る『Katla』は、2020年より製作スタート予定。(海外ドラマNVAI)
Photo:こちらはNetflixで配信中の『イントゥ・ザ・インフェルノ:マグマの世界』。火山と地球の地質や人類の文化との関係に、アカデミー賞ノミネート監督ヴェルナー・ヘルツォークが鋭く迫るドキュメンタリー。