『ゲーム・オブ・スローンズ』脚本家ペア、『スター・ウォーズ』製作よりNetflixを選ぶ

今年12月に公開される『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に次ぐ最新作を、『ゲーム・オブ・スローンズ』でクリエイターを務めるデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが手掛けることは以前お伝えしたとおり。だが、今回この二人が本作から離脱することが発表された。米Hollywood Reporterなどが報じている。

昨年からベニオフ&ワイスが『スター・ウォーズ』の新3部作に取り掛かっていると伝えられており、米ディズニーCEOのボブ・アイガーも正式に彼らの加入を発表したが、どうやらNetflixとの兼ね合いで『スター・ウォーズ』を断念することになったようだ。ベニオフとワイスは、以下のような声明を発表している。

「『スター・ウォーズ』を愛しています。ジョージ・ルーカスが、この作品を作り上げたからこそ、今の私たちもここにいるのです。『スター・ウォーズ』についてジョージや現在の本作関係者と語るのは、人生において素晴らしい経験で感謝しています。ですが1日は24時間しかありません。Netflixでのプロジェクトをやりながら、『スター・ウォーズ』もきちんとこなすのは無理があると感じました。ですので、大変遺憾なことではありますが、今回本作の製作から外れることを決断しました」

二人が関わっていた新作は、公開日も2022年12月16日とすでに発表されている。ルーカス・フィルム社長のキャスリーン・ケネディは、「デヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスは、素晴らしい脚本家です。将来的に、忙しいスケジュールに空きができた時に、また『スター・ウォーズ』に戻ってきてくれることを願っています」と二人のカムバックを願った。

そんな多忙な二人をめぐる争奪戦は、Amazon、ディズニー、Apple、Netflix、Comcast、HBO/ワーナーメディアの大手プラットフォーム6社により繰り広げられていた。しかし二人は今年8月にNetflixとの契約に合意。内容は、5年契約で2.5憶ドル(270億円)から3億ドル(324億円)ぐらいだと言われている。

『ゲーム・オブ・スローンズ』で8年間クリエイターを務め、今年のエミー賞だけでも12部門を勝ち取った世界的大ヒットを手がけた二人が抜けるのは、残念なことだろう。また、『スター・ウォーズ』といえば、11月12日(火)より米国で始まる新配信サービス「Disney+」にて、スピンオフにあたる実写ドラマ『The Mandalorian(原題)』も始まる。本作は『スター・ウォーズ エピソードVI』で銀河帝国が崩壊した後の、混沌とした時期を生きる孤独なバウンティハンターを追うストーリー。

ベニオフとワイスの後任や、公開スケジュールに変更があるのか現時点ではわからないが、続報が入り次第お伝えしたい。正史シリーズの最後を飾る『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、12月20日(金)に日米同時公開。(海外ドラマNAVI)

Photo:『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 (C)2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.