台湾系移民の一家がアメリカでの成功を夢見て奮闘する姿を描くコメディドラマ『フアン家のアメリカ開拓記』のスピンオフ版を、米ABCが進行させていることが明らかとなった。中心となるファミリーの人種も変更になると米Varietyが報じている。
1990年代を舞台にしたオリジナル版は、フロリダ州オーランドの郊外に移り住んだ台湾系移民フアン一家がレストランをオープンするも、白人だらけのコミュニティで四苦八苦する様子がコミカルに綴られる。現在までに6シーズンが製作されている人気シリーズだ。
現時点で、『Magic Motor Inn』と仮題が付けられているスピンオフは、インド人一家が中心となり、一家の娘はフアン家の息子エディ(ハドソン・ヤン)と同じ学校に通っているという設定だ。
父親DC役にヴィール・ダース(『インド・オブ・ザ・デッド 』)、母親ミーナ役にプリーティ・G・ズィンタ(『Happy Ending(原題)』)がキャスティングされており、11月半ばから撮影が開始される『フアン家のアメリカ開拓記』の新エピソードで、スピンオフ版のキャラクターが紹介されるという。
しかし、新キャラクターが登場するエピソードはバックドア・パイロットではなく、ABCがスピンオフ版を正式に進めることを決定してから、パイロット版が製作される予定だ。スピンオフでは、オリジナルシリーズで脚本を務めるラチュナ・フルシュボムがペンを執り、製作総指揮も担うとのこと。
ボリウッド女優のズィンタはこれまでにインドで37本の映画に主演し、女優としてだけでなくプロデューサー・脚本家としても活躍し、舞台にも出演。一方、ボリウッド俳優でコメディアンでもあるヴィールは、Netflixでスタンダップ・コメディ番組『ヴィール・ダースのグローバルコメディ』を配信中。
5月に更新された『フアン家のアメリカ開拓記』シーズン6は、米ABCで毎週金曜に放送中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『フアン家のアメリカ開拓記』© ABC/Andrew Eccles