1970年代後半の米国を舞台に、FBI行動科学課に勤務する特別捜査官が犯罪心理を分析していくNetflix製作による『マインドハンター』。本シリーズに主演するジョナサン・グロフが、シーズン3への更新状況について気になる発言をしていることがわかった。
『マインドハンター』でジョナサンが演じる主人公ホールデン・フォードは、実在するFBI捜査官ジョン・ダグラスをモデルにしたキャラクター。犯罪者をプロファイリングする方法が確立されていなかった時代に、ホールデンと彼の相棒ビル・テンチ捜査官が実在の連続殺人鬼にインタビューを繰り返し、犯罪行動科学に基づき犯人像を割り出していく様子がスリリングに描かれる。
2017年10月にシーズン1がリリースとなり、シーズン2がリリースされたのはその約2年後となる2019年の8月。高い評価を受けている注目作にも関わらず、現時点でシーズン3の製作は決定していない。
このほど米Hollywood Reporterのインタビューを受けたジョナサンが、シリーズの行く先は不透明で、現時点で新シーズンの更新は保留状態だと述べている。
シーズン3の更新が確定しないのは、今年9月に英Digital Spyが伝えていたように、監督・製作総指揮を務めるデヴィッド・フィンチャーが多忙を極めていることが大きな理由のようだ。フィンチャーは、1941年に公開された映画『市民ケーン』で脚本を手掛けたハーマン・J・マンキウィッツを描くNetflixの白黒映画『Mank(原題)』や、フィンチャーが監督を務めた映画『ゴーン・ガール』の続編となる『The Game(原題)』、1974年の映画『チャイナタウン』の前日譚映画など新プロジェクトが目白押しとなっている。
本シリーズへの出演は非常にパーソナルな体験だったというジョナサンは、「あまりにもダークだから、撮影中はシリーズについて考えないんだ。演じるキャラクターが自分の中にいるように感じるという人には言葉を返すようだけど、僕はそうならないんだよね。撮影セットを去ってビヨンセを聴いて、それだけなんだ」とコメントし、演じるよりもシリーズを観る方が心理的に影響があるとも述べていた。
『マインドハンター』のファンに、新シーズンに関する情報が届くのはもう少し先になりそうだが、シーズン3について分かり次第お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflixオリジナルシリーズ『マインドハンター』