新型コロナで、Twitter&Facebookが世界最大規模のフェス「SXSW 2020」参加取り止め

毎年3月に米テキサス州の州都オースティンで、週替わりで行われる映画、音楽、IT、教育などインタラクティヴ分野を組み合わせた世界最大規模のフェスティバルであるSouth by South West(サウスバイサウスウエスト:以下SXSW)。TwitterとFacebookは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への懸念を理由に、このイベントへの参加取り止めを決定した。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

「SXSW」といえば、数々の大物ミュージシャンや俳優の参加はもちろん、世界中から厳しい審査を通過してSXSWに参加するバンドやアーティストの演奏、映画などを見ることができる世界中が注目する一大文化イベント。シャトルバスやレンタル自転車、壁画や自動販売機などが参加企業やTVドラマの宣伝などで飾りつけられ、オースティンの街全体を盛り上げる。過去にはヒュー・ジャックマン(『グレイテスト・ショーマン』)のコーヒーショップや、ジェンセン・アクレス(『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』)のクラフトビールが味わえる店なども出現。毎年規模が大きくなってきていることも話題となっていた。

「SXSW 2020」は、今年3月13日(金)から22日(日)に開催が予定されているが、現地時間3月1日(日)に参加中止を表明したのはTwitterのジャック・ドーシーCEO。登壇予定だったトークイベントのキャンセルを決定し、全従業員に出張およびイベント参加を直ちに禁止したことを発表した。このイベントに残念ながら「SXSW 2020」も含まれている。

続いて3月2日(月)にFacebookも複数のセッションを予定していた「SXSW 2020」への参加取り止めを決定。Facebookは先月末、カリフォルニア州で新たな新型コロナ感染患者が報告されたとの米CDC(疾病対策センター)の発表を受け、5月にカリフォルニア州サンノゼで予定していた年次開発者会議「F8 2020」の中止も既に発表している。

3月1日(日)に更新されたSXSW公式サイトには、現在、地域や連邦の機関と連携しながら安全なイベントの実現に向けて毎日調整を行っていると掲載し、イベントは予定通り開催としている。(海外ドラマNAVI)

Photo:Courtesy of SXSW