誰も観たことがないようなドラマを作る!『ER』のあの人が製作会社を興す

1990年代に世界中でブームとなった『ER 緊急救命室』のジョン・カーター役やSFドラマ『フォーリング スカイズ』のトム・メイソン役で知られるノア・ワイリーが、製作会社を興すことが明らかになった。米Deadlineが報じている。

エミー賞に5回、ゴールデン・グローブに3回ノミネートされたことのある演技派のノアはこの度、高校生時代からの友人であり、長年一緒に仕事をしてきたザック・ルナとともにスリッパリー・ムーン・プロダクションという会社を設立。またこの起業と同時に、ノアたちはワーナー・ブラザースTVとタッグを組み、2016年アカデミー賞外国語映画賞ハンガリー代表作品としてノミネートされたアクションコメディ映画『ヒットマン:インポッシブル』のリミテッドシリーズを製作することも決めた。

『ヒットマン:インポッシブル』は、車椅子の青年たちが事故により両足が不自由になった殺し屋のアシスタントとなるが、秘密を知られることを恐れた組織が彼らの口封じを望んだことから巻き起こるドタバタコメディ。

ノアは義理の父親であり、映画芸術科学アカデミーの外国語映画賞委員会のメンバーでもあるジム・キャッツからこの映画を紹介されたそうで、このシリーズ化ではプロデューサーとしてだけでなく脚本と監督も務め、アメリカ版のリメイク映画ではないものを目指しているという。

「この映画にはこのパンクロック感がある。僕はそんな作品を観たことがなかった。この映画には障害のある俳優たちがキャスティングされていて、そんな人たちに対して自分が抱いていた同情、共感、哀れみのすべてが自分の顔に思い切り跳ね返ってきた気分だった。彼らが同情や哀れみなど望んでいないことを理解したんだ。本作に出てくる男たちは、グラフィックノベルに出てくるヴィクトリア朝時代の軍隊のようだ。多様な人々の個性を認め合う現代でさえ、十分なサービスを受けられていないコミュニティはまだ存在する。我々の目標は2つだ。TVでこれまで観られたことのないものを作ること、そして障害を持つ人々の能力に対する認識を再定義すること。望みは、このプロジェクトが壁を破ることなんだ」

ノアが感銘を受けた『ヒットマン:インポッシブル』のドラマ版がどんな作品になるか、楽しみだ。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『ER 緊急救命室』 TM & (c) Warner Bros. Entertainment Inc.