子どもたちが大活躍するNetflixオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。先日シーズン4の予告映像が公開されたばかりの本作だが、このシーズンより今までのロケ地だったジョージア州アトランタから、ニューメキシコ州に移動することが発表された。米Deadlineが報じている。(※本記事は、『ストレンジャー・シングス』シーズン3のネタばれを含みますのでご注意を!)
今回のロケ地変更について、Netflix副社長のパティ・ウィッチャーとモミタ・セングプタは、Deadlineのパネルイベント、Hot Spotsでその理由を以下のように述べた。「『ストレンジャー・シングス』シーズン4は、今までにないほど壮大で、大胆で、難解になります。ですので、今回初めてアトランタを飛び出すことになったのです」
今回このロケ地を移動するという決断は、実は急に決まったことではないようだ。2018年にニューメキシコ州のアルバカーキスタジオを買収したNetflixは、ここをアメリカ内における撮影本拠地とした。そして地元のプロダクションに今後10年で10億ドル(約1064億円)の投資を約束。すでに2000ものベンダー、1600人もの正社員を雇用、そして150万ドル(1億6000万円)を投資している。
そんな期待が持てるシーズン4だが、昨年配信されたシーズン3の最終話では、主要キャラクターの一人であるデヴィッド・ハーバーが演じるジム・ホッパーが、"裏側の世界"の入り口を開こうとするソ連軍を阻止しようと、自らが犠牲になるという衝撃のラストで幕を閉じた。しかし、ポスト・クレジットシーンでソ連の収容所に"アメリカ人"が捕われているとの情報が明かされ、その"アメリカ人"がホッパーではないかとの生存説が囁かれている。解禁されたシーズン4の予告映像では、死んだと思われていたホッパーが極寒のソ連で線路の作業に取り組む姿が登場し、生きていることが明らかとなっている。
そのような展開の次シーズンで、実際にどのようなシーンがニューメキシコで撮影されるのかとの質問を受け、ウィッチャーらは、「それのネタバレを言ってしまったら、私は証人保護プログラム下に置かれないといけなくなりますよ」とジョークで返した。また、「ニューメキシコのいいところは、ロサンゼルスのスタッフをすぐに飛んで向かわせることができるからです。ですが、理想としては、ローカルのスタッフで賄っていくことですがね」とその利便性に関してもコメントした。Netflixでは非常に多くのオリジナルコンテンツを製作しているため、今後5年間でさらに素晴らしい製作集団を形成していくことが課題だとも述べている。
シリーズでクリエイターを務めるマット&ロス・ダファー兄弟は、シーズン4の展開について以前、ホッパーと離れ離れになったイレブン(ミリー・ボビー・ブラウン)やマイク(フィン・ウォルフハード)をはじめとするキッズについても言及。「一方アメリカでは新たな恐怖――、長い間埋められていた、すべてをつなぐ何かが浮上し始めます。シーズン4は、これまでで最も恐ろしいシーズンになりつつあることから、それまでに"アメリカ人"のために祈っておいてください」とコメントし、エルたちにも魔の手が忍び寄っていることをほのめかせている。
ただ、当サイトでもこれまでお伝えしている通り、世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルス(COVID-19)の影響は本作にも及んでいる。Netflixは『ストレンジャー・シングス』をはじめとする、アメリカ・カナダで撮影している全作品の製作を少なくとも2週間取り止めることを決定した。これにより本作の配信予定は2020年中だったが2021年にずれ込むことも囁かれている。
これまで以上にスケールが大きくなり、場所も変わるという『ストレンジャー・シングス 未知の世界』はシーズン1~3がNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflix 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』