大ヒット青春ドラマ『ビバリーヒルズ高校白書』『ビバリーヒルズ青春白書』のリブート版として2008年から5シーズンにわたり製作された『新ビバリーヒルズ青春白書』。その注目点は社会現象を巻き起こした作品のリブート版ということだけでなく、最終回にもあった。キャストたちが自身で製作し直すほどのエンディングについて改めて語った。米TV Lineが報じている。(※本記事はシリーズ最終回のネタばれを含みますのでご注意を!)
本作はカンザスの田舎からビバリーヒルズへと引っ越してきたアニーとディクソンが主人公。二人は大都市で始まる生活に大きな希望を胸に、ウェスト・ビバリーヒルズ高校へと編入するが、そこに通うセレブ高校生たちは、ドロドロとした人間関係の中で恋愛をし、ドラッグや妊娠など、屈折した学園生活を送っているのだった。
シーズン5で幕を閉じてから7年が経過したが、アニー役のシェネイ・グライムスは妊娠中だった時に撮影したという2年前の映像をYouTubeに公開。その映像には、ナオミ役のアナリン・マコードとリアム役のマット・ランター、そしてシェネイの3人の姿があるが、その中でアナリンが以前より本作のエンディグが気に入っていないと公言し、シェネイもまたアナリンと同じ気持ちだったことを明かした。
話はフィナーレの撮影になり、シェネイは、「シーズン5の最後のエピソードを撮影するため家を出ようとしたら電話がかかってきたの。そしたらプロデューサーたちが、"これで終わりだ。更新はない"と言ったのよ。私は床に座り込んで泣いちゃったわ」とショックを受けたことを話した。
一方、アナリンは少し違ったようだ。「留守電に"あんまり喜ばないでほしい。作品のことで不満を持っているキャストがいることもわかっているから、明日ロケ現場に来ても、嬉しそうにしないでほしい"って入っていたの」と笑いながら報告。製作側はアナリンがもう終わってもいいと思っていたことを知っていたようだ。そして、マットに至ってはソーシャルメディアで本作の終了を知ったらしく、5年もやったのにそんな形で知るなんて思わなかったと述べた。またマットはシェネイもアナリンもこの作品はもう十分だと思っていたことを知っていたという。
そして、ラストのシーンを一緒に視聴した3人は、いろいろな突っ込みどころに言及し、大笑い! アニーとナオミを乗せた飛行機が飛び立とうとするところに、バイクに乗ったリアムが登場し、「空港のセキュリティーはどうなってるんだ? バイクが入れるわけない」とマット。「バイクが滑走路を走っている飛行機に追いつくなんて!」「(アニーが)"飛行機止めて!"って言ってる! 信じられない!」とよく考えると不思議な演出に突っ込みを入れる3人。
さらに、リアムが指輪を出し、飛行機を降りたアニーにプロポーズするシーンで、後から来たナオミがキスで盛り上がる二人の仲間に入れてもらえず周囲をウロウロする姿にも大爆笑している。
また、3人は実はシーズン6の脚本もあったと明かし、舞台が5年後の未来に変わり、刑務所にいたリアムが釈放されることになっていたそう。
放送されたエンディングは全くダメだったと話すアナリンは、"別のエンディグ"として、マックス(ジョシュ・ザッカーマン)とナオミが最後に結ばれて終わる映像を自身で製作し、YouTubeで公開している。
今振り返ってみると興味深いシーンがたくさんある『新ビバリーヒルズ青春白書』。まだ見たことがない人も、すでに見た人も今一度見てみるのも楽しいはず。(海外ドラマNAVI)
Photo:シェネイ・グライムスのInstagramより