脱力系ヒーロー、オスカー俳優、最長シリーズも...Amazonオリジナル作品TOP 5

ストリーミング配信サービスを利用する機会が増えた昨今、次に何を見るべきかで迷ってしまうこともしばしばではないだろうか。そこで今回は、Amazon Prime Videoオリジナル作品の中からオススメの5本を、編集部の独断と偏見でランキングづけしたトップ5をご紹介しよう。スリリングな世界観に思わずのめり込むシリーズと、肩の力を抜いて楽しめるコメディ作品が揃う。

5位:『高い城の男』

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『ブレードランナー』『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』といった映画の元となったフィリップ・K・ディックの小説を原作に、「第二次世界大戦でドイツと日本が勝利していたら?」というあり得たかもしれない世界をテーマにした歴史改変SFドラマ。

合気道を通じて日本文化に親しむ西海岸在住のジュリアナは、妹から謎のフィルムを託される。レジスタンスの妹は直後に憲兵に撃たれて死亡。そのフィルムには、アメリカを含む連合国側が勝利したもう一つの歴史世界の様子が収められていた。果たしてフィルムはフェイクの映像なのか、または並行世界の存在を示唆するものなのか? ジュリアナはその映像を編集した「高い城の男」と呼ばれる謎の人物を追い求めることに。

ディック作品の『ブレードランナー』をはじめ、『エイリアン』『グラディエーター』『グッド・ワイフ』などの大ヒット映画&ドラマを世に送り出してきたリドリー・スコットが製作総指揮として参加。SFXも素晴らしく、あり得たかもしれないもう一つの世界にたっぷりと浸ることができる。エミー賞で撮影賞とオープニングタイトルデザイン賞を受賞。

4位:『The Tick/ティック~運命のスーパーヒーロー~』

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Amazonのスーパーヒーロードラマとしては、すっかり堕落したヒーローたちを何の能力も持たない人間たちが成敗するブラックユーモア満載の異色ドラマ『The Boys ザ・ボーイズ』も人気だが、今回は気楽に楽しめるダメダメヒーローのコメディ『The Tick/ティック~運命のスーパーヒーロー~』を挙げたい。

あかぬけない会計士のアーサーは、ごくありふれた社会人。何のスーパーパワーも持たない彼だが、伝説の悪党が街で息を潜めていることに気づいてしまう。メンタルに若干問題を抱えたアーサーの言葉を誰も信じない中、青い触覚と安っぽいブルーのコスチュームをまとった昆虫系ヒーローのティックが彼の唯一の味方となる。熱っぽいティックに説得され、初めは消極的だったアーサーも、ついには蛾のようなヒーロースーツを着込んで悪と闘うことに。肩の力を抜いて見られるコメディ色満載のポンコツ・ヒーロードラマだ。

エミー賞でスタント部門候補になっているように、コメディドラマであっても細部まで本格的に作られている。全2シーズンの計22話と気楽に観られるボリュームであることもポイントだ。

3位:『BOSCH/ボッシュ』

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Amazonオリジナルシリーズとして最長のシーズン7製作が決まっている人気作の『BOSCH/ボッシュ』は重厚な刑事ドラマ。LA市警の殺人課に所属する優秀な刑事でありつつ、スネにキズを持つボッシュ刑事が、数々の難事件と格闘する。各シーズンで時間をかけて、事件とボッシュ自身の身上がじっくりと描かれていく。

主演は、『グッド・ワイフ』のグレン・チャイルド役などで知られるタイタス・ウェリヴァー。原作者のマイクル・コナリー自身が一部で脚色や書き下ろしを担当していることもあり、シリーズ通して高い評価を得ているが、今年4月より配信中のシーズン6は特に好評で、字幕版のレビュー投票者の90%以上が星5つ満点をつけている。

2位:『マーベラス・ミセス・メイゼル』

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4位の『The Tick』は脱力系コメディだが、こちらはある主婦の大胆な転身を描くほんわかコメディ。心温まるファミリードラマ『ギルモア・ガールズ』のエイミー・シャーマン=パラディーノが監督・脚本を手掛けており、同作のファンには特にオススメだ。

1950年代のアメリカで、若き妻のミッジ・メイゼルはコメディアン志望の夫と幸せに暮らしていた。ところがある晩、大事な舞台で大失敗してしまった夫はミッジに八つ当たり。それでヤケ酒をあおったミッジは気がつくとステージに立っており、どん底に落ちた顛末をユーモアたっぷりに披露して客席を大いに沸かせる。それをきっかけに彼女はステージに立つようになり...。

テンポの良い懐かしい曲の数々に乗せて、どんな時も前向きなミッジが成長していく姿には、見れば元気をもらえるはず! ゴールデン・グローブ賞やエミー賞で作品賞・主演女優賞など数多くの賞を獲得している。主演のレイチェル・ブロズナハン(『ハウス・オブ・カード 野望の階段』)はもちろん、トニー・シャルーブ(『名探偵モンク』)、ケヴィン・ポラック(『ア・フュー・グッドメン』)、ザッカリー・リーヴァイ(『CHUCK/チャック』)、スターリング・K・ブラウン(『THIS IS US』)といった脇を固める俳優の演技にも注目だ。

1位:『ホームカミング』

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オスカー女優ジュリア・ロバーツ(『プリティ・ウーマン』)がドラマ初主演・製作総指揮を務めることで話題となった心理スリラー『ホームカミング』。クリエイターを務めるのは、ラミ・マレックを一躍スターダムに押し上げた犯罪ドラマ『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』を手掛けたサム・エスメイル。

過酷な戦場で負ったトラウマを癒やすため、カウンセラーが元兵士の精神ケアにあたるホームカミング移行支援センター。そこで働くカウンセラーの一人、ハイディは、新しくウォルターという若い兵士を担当することになる。しかし、このホームカミング・センターではハイディも預かり知らぬところで陰謀が渦巻いていた...。

『MR.ROBOT』と同じく様々な伏線や仕掛けが含まれている本作はゴールデン・グローブ賞やエミー賞にもノミネートされている。現在はシーズン1のみ配信中だが、ストーリーもキャスティングも一新されたシーズン2が5月22日より配信予定だ。

今回挙げた5作以外にも、40本以上のドラマシリーズがあるAmazon Prime Videoのオリジナルシリーズ。豪華なキャストやスタッフが揃い、数シーズン続く見ごたえのあるものからオムニバスで一話より気軽に楽しめるものまで多種多様なラインナップとなっているので、お好みを探してみるのもいいだろう。(海外ドラマNAVI)

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『高い城の男』
『The Tick/ティック~運命のスーパーヒーロー~』
『BOSCH/ボッシュ』
『マーベラス・ミセス・メイゼル』
『ホームカミング』