Netflixのオリジナルドラマシリーズ『ザ・ソサエティ』と『ノット・オーケー』が、批評家・ファンから好評を得ていたにもかかわらず、わずか1シーズンで打ち切られることになった。米Deadlineが報じている。
チャールズ・フォースマンによるアメコミをドラマ化した『ノット・オーケー』は、父親を自殺で亡くした後に突然スーパーパワーを覚醒させた17歳の少女シドニーが、友人や同級生を巻き込みながら、思いもよらない方向へ事態が進んでいく様がユーモアを交えながらダークに描かれる。そして『ザ・ソサエティ』は現代版「蠅の王」と言われる作品で、大人が忽然と姿を消した裕福で平和な街を舞台に、戸惑いながらも必死に生き抜こうとする高校生たちを描くサスペンスドラマだ。
両シリーズのキャンセルには新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が影響していたようで、Netflixはキャンセル理由について以下のように述べている。「我々は、『ザ・ソサエティ』と『ノット・オーケー』をシーズン2へ更新しないという難しい決断を下しました。COVIDにより生み出された状況により、この決断を下さなければならなかったことを残念に思っています」
2019年5月にシーズン1が配信開始となった『ザ・ソサエティ』に関しては、同年7月にすでにシーズン2更新が発表され、新型コロナウイルスの影響で遅れた新シーズンの撮影は来月スタート予定だったという。情報源によれば、同作のようにキャストが多い作品は製作の遅れによりスケジュールを組み直すのが大変な上、費用もかなり膨らんでしまうとのこと。
状況の変化により打ち切りが決まっただけに、スタッフとキャストは複雑な思いに駆られているのではないだろうか。同シリーズには、キャスリン・ニュートン(『ビッグ・リトル・ライズ』)、ギデオン・アドロン(『ブロッカーズ』)、レイチェル・ケラー(『レギオン』)、ショーン・バーディ(『スイッチ ~運命のいたずら~』)らが出演していた。
対して、今年2月から配信された『ノット・オーケー』も、Deadlineによれば水面下ではシーズン2製作が決定しており、脚本もすでに完成して、製作に入る準備が整っていたという。こちらのキャストは、ソフィア・リリス(『IT/イット "それ"が見えたら、終わり。』)、ワイアット・オレフ(『IT/イット "それ"が見えたら、終わり。』)、ソフィア・ブライアント(『グッド・ワイフ』)、キャスリーン・ローズ・パーキンス(『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』)など。
新型コロナウイルスの影響で新作ドラマが製作されにくくなっていることは以前お伝えした通りだが、すでに始まっており、シーズン更新が決まったはずのシリーズに関しても安心はしていられないようだ。(海外ドラマNAVI)
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『ザ・ソサエティ』 (C)Seacia Pavao/Netflix
『ノット・オーケー』 (C)Courtesy of Netflix