『ゴシップガール』リブート版についてわかっていることまとめ

米動画配信サービスのHBO Maxが昨年、米CWで2007年から6シーズン続いた人気ドラマ『ゴシップガール』のリブート版をラインナップに加えたという発表は海外ファンを喜ばせた。現時点における『ゴシップガール』の最新状況を、米TV Guideをはじめとする複数メディアが報じている。(2021年6月10日更新)

配信開始は?

7月8日(木)よりHBO Maxにて配信開始。日本では、U-NEXTで今年配信予定。

内容は?

これまでの発表では、リブート版はマンハッタンに暮らすゴージャスな高校生を新たに紹介し、オリジナル版が終了してから8年後を舞台に、いかにソーシャルメディアとNYの状況が変わったかが描かれるというものだった。

これに対し共同クリエイターのジョシュア・サフラン(オリジナル版では脚本・製作総指揮を担当)は、「リブートと呼ばれているけれども、実際には続編だね。なぜなら今回のバージョンは、オリジナル版が始まってから12年か13年後という、同じ時間軸上で展開するから」と答えている。

オリジナルバージョンにおける登場人物たちは "ゴシップガール"のゴシップに常にさらされていたが、新バージョンではその構図も変化する。「ある意味、全員が"ゴシップガール"なわけで、ソーシャルメディアが普及した結果、誰しもその影響から逃れられず、ゴシップ提供者になってしまう。とても興味深いよ」と、オリジナル版に続いて共同クリエイターを務めるジョシュ・シュワルツは述べている。

オリジナルキャストの出演は?

オリジナル版の登場人物でリブート版への復帰が決定しているのが、"ゴシップガール"として毎回ナレーションを担当していたクリステン・ベル(『グッド・プレイス』)。オリジナル版には基本的に声のみの参加だったクリステンが、ただ一人同じキャラクターとしての復帰が確定している。

現時点でクリステン以外のオリジナルキャストが出演契約を結んだという話はないが、一方でシュワルツはその可能性を否定していない。「もし彼らが出たいと言うなら、大歓迎だ。彼らは同じキャラクターを6年も演じた。もういいと言うならその意見を尊重する。だけど、まだやってもいいというなら、こんな素晴らしいことはない」。オリジナル版の出演者が、カメオやゲストで出演してファンを楽しませるという可能性は大いにありそうだ。

新キャストは?

このリブート版で主人公格となるオードリーを演じるのが、『コード・ブラック 生と死の間で』でアリエルに扮したエミリー・アリン・リンド。長らく付き合っている相手がいるが、ちょっと気分が揺れ動いているという設定だ。ほかに『モリーズ・ゲーム』にステラ役で登場したホイットニー・ピーク、『18歳の"やっちまえ"リスト』のイーライ・ブラウン、『リーサル・ウェポン』に検死官のスコセッシ役で出演したジョナサン・フェルナンデス、そしてブロードウェイやNBCライブミュージカル『Peter Pan Live!(原題)』などで活躍するジェイソン・ゴッティ、ディズニー・チャンネルの大ヒットシリーズ『ディセンダント』でハリーを演じ、米CWのホラードラマ『レガシーズ』にも出演しているトーマス・ドハティ、青春ホラードラマ『スクリーム・クイーンズ』や映画『おとなの恋には嘘がある』に出演したタヴィ・ゲヴィンソン、『グッド・ワイフ』『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』といった人気ドラマにゲストとして姿を見せているアダム・チャンラー=ベラット、『Claws(原題)』のザイオン・モレノがキャストに名を連ねている。

舞台は?

オリジナル版同様、女子はマンハッタンのアッパー・イーストにある私立のコンスタンス・ビラード学園、男子はセント・ジュード学園に通う。

新しい展開は?

オリジナル版で最も批判を受けたのが、登場人物が白人ばかりで画一的だということ。実際問題として上流階級に白人が多いのは事実だが、今では白人以外のお金持ちも多い。同様にやはり画一的と指摘されたのが、セクシャリティの描き方。そのため新バージョンでは、主要キャラクターは白人ばかりではなくなるほか、キャラクターの性的指向も多様化し、捻った展開が随所に見られることになるという。

エピソード数は?

全10話で構成され、オリジナル版でクリエイターを務めたジョシュ・シュワルツとステファニー・サヴェージがリブート版でも製作総指揮を務め、脚本・製作総指揮を担ったジョシュア・サフランも続投する。

(海外ドラマNAVI)

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『ゴシップガール』
(C)Warner Bros. Entertainment Inc.