『クリミナル・マインド FBI行動分析課』のデレク・モーガン役で知られるシェマー・ムーアが主人公ダニエル・"ホンドー"・ハレルソンを演じるアクションドラマ『S.W.A.T.』。そのシーズン4に若き日のホンドーが登場し、この度演じる俳優が決まった。米TV Lineが報じている。
若き日のホンドーが登場するエピソードは、1992年の起きたロサンゼルス暴動について描き、フラッシュバックエピソードとなる。ロサンゼルス暴動とは、スピード違反で捕まった黒人男性が警官の指示に従わなかったとして、警官らが彼に激しい暴行を加え、裁判にかけられるも、警官たちは無罪判決になったことをきっかけに起こった出来事。
10代のホンドーを演じるのは、『ブルーブラッド』や『BULL/ブル 法廷を操る男』、『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』などに出演する若手俳優ドナルド・ダッシュ。また、若き日のホンドーの父ダニエル・ハレルソン・Sr.も姿を見せ、シーズン1の第22話「ヘイトクライム」で同役を演じたオッバ・ババタンデ(『グレイズ・アナトミー』)が再び扮する。
同エピソードは1年以上前に計画され、ロサンゼルス暴動の28周年である今年4月29日にシーズン3のファイナルエピソードとして放送予定だったが、撮影中断などから叶わず、今年後半に放送されるシーズン4でお披露目されることに。
同エピソードについて、以前本作クリエイターのショーン・ライアンが、「現代を舞台にしたアクションと、ロサンゼルス暴動の最中にいる10代のホンドーと父親との話に分けて描く」と語っている。また、短縮してしまい実質シーズン3のファイナルエピソード「Diablo(原題)」から続くストーリー展開になるという。
このエピソードは、今年5月に起きたミネアポリス警察によるジョージ・フロイドの死、ウィスコンシン州ケノーシャでのジェイコブ・ブレイクの銃撃事件、3月に起きたブレオナ・テイラーの射殺事件に関連したルイビル警察官の事件などを考えると、非常に重要な意味をなすものになるだろう。本作のプロデューサーや脚本家たちは、6月にマイノリティ・コミュニティにおける人種や警察のあり方をテーマに扱っている本作をより良いものにしたいと語っていた。
特に本作は、黒人社会と警官の社会、両方に地盤を持つアフリカ系アメリカ人警官であるホンドーの目を通して、黒人コミュニティと法が交差する場を検証するように作られていた。それゆえに「今後のシーズンの脚本では、これらの問題についての真実を掘り起こし続けていきます」と脚本家は述べていた。
『S.W.A.T.』シーズン4は米CBSにて今年後半に放送開始予定。日本では現在、シーズン3がスーパー!ドラマTVにて放送中。(海外ドラマNAVI)
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