スタンドアップコメディアンのアジズ・アンサリが企画・製作総指揮・主演を務めるNetflixオリジナルシリーズ『マスター・オブ・ゼロ』。2017年にシーズン2が配信してから約4年、ようやくシーズン3の企画がロンドンに舞台を移して進行しているという。英Chortleが報じた。
本作の主人公はインド系アメリカ人の30歳独身男デフ(アジズ)。ダイバーシティ(多様性)という言葉のアイコンのような作品で、何か特別なことが起こるわけではないが、人種もセクシュアリティも多様なキャラクターが登場し、仕事や恋愛を発展させたい30代ならではの日常をユーモラスに描いている。2018年のゴールデン・グローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)にノミネートされ、アジズが男優賞を受賞するなど、高い評価を受けていた。
そんな高評価を受けながらも、2017年には「シーズン3を書く前に、僕は今までとは違う人間になってしまったんだ」と明かしていたアジズ。自身の経験を基にしたシリーズを続けるのは難しいことをほのめかしていた。米Looperによると、現在アジズは恋人と共にロンドンで生活をしており、その経験を生かして新シーズンの製作を決めたのではと推測している。
シーズン1ではニューヨーク、シーズン2ではイタリアが主な舞台だったが、シーズン3ではロンドンへ。Netflixオリジナルシリーズ『このサイテーな世界の終わり』や、大ヒット映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(ジャナ役)などに出演した英国出身の女優ナオミ・アッキーが、デフの新たな恋のお相手として出演するという。また、デフの友人デニス役のリナ・ウェイスが続投する予定とのこと。
アジズと共同クリエイターのアラン・ヤンは、昨春にロンドンにて製作を始めていたが、新型コロナウイルスのパンデミックにより中断を余儀なくされていたようで、昨年5月に受けたインタビューでは、「僕が今(ロックダウン中)何かを書いていなければ、怠けていることになってしまうね」と、シーズン3の製作をほのめかしているが、Netflixからの正式な発表はまだ出ていない。
『マスター・オブ・ゼロ』はNetflixにてシーズン1~2が独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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Photo:
Netflixオリジナルシリーズ『マスター・オブ・ゼロ』プロダクションスチール