米Huluで配信されている人気歌手ブリトニー・スピアーズのドキュメンタリー『Framing Britney Spears(原題)』が全米で話題を呼んでいるが、Huluにとって最大のライバルと言えるNetflixもブリトニーの人生やキャリアなどに迫るドキュメンタリーを製作すると発表した。米Indie Wireが報じている。
第一報を報じた米Bloombergによれば、Netflixが製作するブリタニーのオリジナルドキュメンタリーは、エリン・リー・カー(『化学者の麻薬スキャンダル』)が監督を務めるとのこと。また、Huluで一足先に彼女のドキュメンタリーが配信されているが、カーはそれよりも早くからこの企画に取り組んでいたという。
カーはドキュメンタリーを専門とする監督で、これまでは母ディーディー・ブランチャードから障害者・病人であることを強いられていた娘ジプシーが母を殺害したという衝撃的事件を追った米HBOの『Mommy, Dead and Dearest(原題)』や、昨年Netflixにて配信された何千人もの薬物検査の分析を担当した化学者による薬物不正使用事件を伝える『化学者の麻薬スキャンダル』などを手掛けている。
ブリトニーは精神的に不安定になったことを理由に2007年に成年後見人制度が適用されてしまい、彼女の財産は父親のジェームス・スピアーズの管理下に置かれることに。しかし、ブリトニーはその父親の存在に苦しめられており、また父が自身の業務を管理していることにも不満を抱いているため、2017年以降パフォーマンスを行なっていない。
彼女のドキュメンタリーには賛否両論あるが、成年後見人制度に対する現実的な問題を感じた人々が#FreeBritneyムーブメントを始めている。
Netflixでは彼女の人生のどんな一面を切り取るのか、それらは法的問題を受けずに日の目を見ることができるのか、続報を待ちたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:
ブリトニー・スピアーズ©Minas Keukazian/FAMOUS