『LAW & ORDER』や『シカゴ』シリーズなどの人気フランチャイズ作品を次々に生み出すディック・ウルフが手掛ける犯罪捜査ドラマ『FBI:特別捜査班』(以下『FBI』)。本家となるこちらがシーズン4へ、そしてスピンオフ版『FBI: Most Wanted~指名手配捜査班~』(以下『FBI:MW』)がシーズン3へそれぞれ更新されることがわかった。また更になるスピンオフ版も正式にシリーズ化されることになった。米Hollywood Reporterらが報じている。
米CBSの『FBI:特別捜査班』は、FBIのニューヨーク支局を舞台に、テロや組織犯罪と日夜闘う捜査チームの活躍を描くシリーズ。そしてスピンオフ第一弾は、FBIの最重要指名手配者を捕らえるために奮闘する特別チームに焦点を当てたシリーズだ。
この度、新たなるスピンオフとして正式にシリーズ化が決定したのは『FBI: International(原題)』というタイトルの作品。その名のとおりFBIの国際部門に所属するエリート捜査官たちが、アメリカ人を守るため世界中を飛び周り奮闘する姿を描いた作品になるという。来期の『FBI』と『FBI:MW』のクロスオーバーエピソードでデビューする。
『シカゴ・ファイア』『シカゴ P.D.』の製作総指揮であるデレク・ハースは、短期間だけ『FBI』の共同ショーランナーを務めていたが、今回はこの新作ではショーランナーとして舵を取る。ウルフ、リック・アイド(『FBI』)、ピーター・ジャンコウスキー(『FBI:MW』)、アーサー・W・フォーニー(『シカゴ・ファイア』)らが製作総指揮を務める。
ウルフの手がける作品は3作品に広がることが多く、米NBCでは、シカゴフランチャイズである『シカゴ・ファイア』『シカゴ・メッド』そして『シカゴP.D.』が毎週水曜日の連続放送で、高視聴率を独占している。CBSは、2018年にオリジナルの『FBI』シリーズを立ち上げ、ウルフとのビジネスを開始。現在では、週に1100万人以上の視聴者を定期的に獲得しており、他のすべてのウルフシリーズを上回り、同社に取って第3位につける人気ドラマとなっている。
そんなヒットメイカーのウルフは今回の決定を受けて、喜びを語った。「CBSは素晴らしいクリエイティブ・パートナーであり、成長している『FBI』ブランドの価値を理解してくれています。ショーランナー、脚本家、プロデューサー、キャスト、スタッフ、そしてチーム全員が、明らかに視聴者の心に響くエキサイティングでクリエイティブな作品を提供してくれたのです。『FBI: International』で描かれるパワフルな物語で、本シリーズの機会を更に拡大していくことができるでしょう」
ウルフは、NBCでは『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』とそのスピンオフで、エリオット・ステイブラー刑事(クリス・メローニ)が主人公として復帰する『LAW & ORDER:Organized Crime(原題)』も手がけている。(海外ドラマNAVI)
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