『アメリカン・ゴッズ』がシーズン3で終了も、映画化の可能性

英作家ニール・ゲイマンの小説をドラマ化し、高い評価を得ている米Starzの『アメリカン ・ゴッズ』がシーズン3で終了することが発表された。米Hollywood Reporterなどが報じている。

『アメリカン・ゴッズ』は、北欧神話やインド神話などに登場する古き神々と、現代文明から生まれた新しい神々との戦いが描かれる異色作。

シーズン3は、Starzにて3月21日(日)に最終話が放送されたばかりだが、シーズン1と比べると視聴率が65パーセントも低下。新型コロナウイルスでシーズン3の製作が遅れ、シーズン2の放送から1年半以上も空いたことが数字に影響したのではと予想される。

3月29日(月)にStarzが、シーズン3をもってシリーズを打ち切ることを発表。「『アメリカン・ゴッズ』はシーズン4ではカムバックしません。Starzは、献身的なキャストとスタッフ、そして、原作者・製作総指揮者であるニール・ゲイマン、現代アメリカにおける文化的な風土に関連が強い、彼の物語を甦らせた私たちのパートナー(制作会社)フリマントルに感謝しています」と声明で述べた。

なお、本作は3シーズンで4人のショーランナーがいた。最初に指揮を執ったブライアン・フラーとマイケル・グリーンはクリエイティブな意見の相違を理由に降板。また、メディアを演じたジリアン・アンダーソンとイースター役のクリスティン・チェノウェスも、続けてシーズン1でシリーズを去っている。

さらに、2シーズンにわたりナンシー役で出演したオーランド・ジョーンズが、人種的な偏見が理由でシーズン3の製作開始前に解雇されたと主張して物議を醸した。それだけでなく、シーズン3に出演する予定だったマリリン・マンソンが性的虐待疑惑により降板している。

なにかと問題が続いたシリーズだが、フリマントルは映画版もしくはイベントシリーズとしてシリーズを復活させる話し合いを進めているようだ。

『アメリカン・ゴッズ』は日本では、Amazon Prime Videoにて全シーズン配信中。(海外ドラマNAVI)

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『アメリカン・ゴッズ』イェティデ・バダキの公式Twitterより