『ギルモア・ガールズ』や『13の理由』、『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』などへの出演で知られるハワイ出身のケイコ・アジェナが、日系アメリカ人としてアメリカで育った苦労を米バイラルメディアupworthyのオンライントークセッションで語った。
ロサンゼルスのリトル・トーキョーにあるカフェ「Café Dulce」のオーナーのジェームズ・チョイと「アジア系アメリカ人であるということについて話そう」をテーマにしたトークに参加したケイコ。「今はアメリカに住むアジア系アメリカ人にとってすごく試練の時」と、多くのアジア系アメリカ人の心境を代弁する。
人口の大半がアジア系というハワイで生まれ育ったケイコは、アジア系ということを特に意識せずに生活できたことは贅沢だったと過去を振り返る。彼女がアジア系ということを痛感させられたのは大学時代に演劇のオーディションに参加した時。イギリス人女性という役柄に選ばれなかった時に初めて自分の民族性が理由かもしれないと気がついたそう。
多くのアジア系アメリカ人俳優同様に、ケイコもTVで主に白人を見て育った。自分が追いたい夢の先に体現している人がいないと過程が困難に思えるが、2000年に大ヒットドラマ『ギルモア・ガールズ』のレーン役を得たケイコは将来役者を夢見るアジア系の人々に大きな希望を与え、変化をもたらした。最近ではFOXのスリラー『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』に出演しているが、製作陣が意見を聞く体制をとってくれている環境で働くことができて運がいいと感じているそう。
確かな変化が起き始めている一方で、後を絶たないヘイトクライム。「普段、道を歩く時も女性であるというだけで、暴行されないか心配したり、ストレスを感じながらも注意したりしてるけど、ここにきてもう一つ新たな要素が加わったと感じている。私の民族性が理由でね」と話し、ヘイトクライムに怯える日常生活を明かした。過去1年でアジア系アメリカ人に対する事件が3,800件以上も発生しているという衝撃のデータも発表され、まだ終わりの見えないヘイトクライム。最後にケイコは「ヘイトクライムの解決策を探しているなら、すでに経験のある人を頼るのが大事」と語り、抗議団体への支援を訴えた。(海外ドラマNAVI)
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