アニャ・テイラー=ジョイ、『クイーンズ・ギャンビット』で持てるすべてを出し切る

冷戦時代を舞台にチェスの世界を描くNetflixの大ヒットドラマ『クイーンズ・ギャンビット』にベス・ハーモン役で主演したアニャ・テイラー=ジョイが、役を演じるにあたって持てるすべてを出し切ったという。

『クイーンズ・ギャンビット』は児童養護施設で人並外れたチェスの才能を開花させたベス・ハーモンを主人公に、薬物・アルコール依存症の問題を抱えながらも、男性優位のチェスの世界で頂点を目指す姿が描かれる。

米Varietyのインタビュー・シリーズ「Actors on Actors」で、アニャが映画『EMMA エマ』で共演し、Netflixの英王室ドラマ『ザ・クラウン』シーズン3&4でチャールズ皇太子を演じたジョシュ・オコナーと対談した際、『クイーンズ・ギャンビット』の出演について次のように語った。

「『クイーンズ・ギャンビット』以前の私は、これほどまでに役に入れ込んだことがなかった。いつもはキャラクターと自分はまったく別物だと考えているから、キャラクターの歩き方や声域、笑い方や泣き方を変えるようにしている。キャラクターに独立した人物になってほしいから。だけどベスに関しては、このキャラクターを正確に演じる唯一の方法は自分の一部を与えることだと初めて思った」とコメントし、ベス役はアニャにとって特別だったようだ。

アニャは、『EMMA エマ』と映画『Last Night in Soho(原題)』の撮影を掛け持ちしながら『クイーンズ・ギャンビット』に出演したそうで、他の作品の撮影中に頻繁にベスのことを考えたという。「私のキャラクターとの関係はすごく多様で強力だし、私にとっては信じられないほどリアルだった。ベスを演じる頃には、自分とキャラクターの間に境界を設けるエネルギーがなかった。朝起きて"ああ、最悪の気分。この気持ちは何なのだろう?"って思った後に、それはベスが原因だと気づいたの」と述べ、ベスのキャラクターから抜け出せなかったとも明かした。

アニャはベス役で、第78回ゴールデン・グローブ賞でミニシリーズ/テレビムービー部門の主演女優賞に輝いている。そんな彼女の熱演を目にできる『クイーンズ・ギャンビット』はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

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Netflix『クイーンズ・ギャンビット』