リブート版『ゴシップガール』、米メディアの評価は?

NYに暮らすセレブな高校生の友情や恋愛模様をスキャンダラスに描き、世界中で大ヒットした青春ドラマ『ゴシップガール』。そのリブート版が米HBO Maxにて7月9日(金)より配信されたが、先行視聴した米メディアではどのように評価されているのだろうか?

リブート版は、オリジナル版が終了してから8年後が舞台となり、ソーシャルメディアとNYの状況がいかにして変わったか、マンハッタンに暮らすゴージャスな高校生たちを中心に描かれる。

※ここからは、リブート版のネタばれが若干あるのでご注意ください!


アメリカの複数メディアは才能あるキャストを称賛し、「オリジナル版に匹敵する可能性がある」とのポジティブな意見が挙がる。その一方で、リブート版はオリジナル版に欠けていた多様性はクリアしているが、「キャラクターの発展性が足りない」との指摘や、「基本的に番組の中が空っぽ」という厳しい意見もある。

そして、オリジナル版では「誰がゴシップガールなのか?」というミステリーがシリーズの核となっていたが、リブート版では第1話から誰がウェブサイト「ゴシップガール」を運用しているのかが明かされている。その点について称賛するメディアもあれば、「最初から正体がわかっていてはリブートの意味がない」との声もあり賛否両論のようだ。

米NPRは、「キャラクターの誰もがお互いを好きではないようで、誰もがお互いに対してケミストリーがなく、彼らの関係にも現実味が感じられない。表現はキャストからしか始まらない。その表現は、視聴者が何年も見続けたいと思うような、忘れられない人物にキャラクターを築き上げるまで続ける必要がある。浮き沈みや嵐と静けさ、愛と憎しみ――それがこの番組には必要であり、それが第1話には存在していない」とレビューされている。

米TV Fanaticでは、「彼らのように才能あるキャストが出演していれば、語るべき十分なストーリーラインがあると思うだろうが、ほとんどのキャラクターに発展性が欠けているため、すぐに番組が退屈になる」と評されている。

全体的に厳しい批評が多いようだが、米Entertainment Weeklyは「そこには何かがあるかもしれない。もしプロデューサーが"ビッチネス(意地の悪さ)"の基本に戻る気があるなら」と、リブートに可能性がないわけではないとレビューしている。

リブート版『ゴシップガール』は7月9日(金)にHBO Maxで配信スタート。日本では今夏、U-NEXTにて見放題で独占配信が決定しているので、自分の目で確かめることができそうだ。(海外ドラマNAVI)

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