Huluプレミア『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の配信と同時に、キャストやファンをゲストに迎えて同作の考察を行うトークショー『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』。シーズン4に合わせて、同番組 もHuluにて配信中だ。(※本記事はシーズン4第7話までのネタバレを含みますのでご注意ください)
第7話のゲストは、ニック役のマックス・ミンゲラとマーク・トゥエロ役のサム・ジェーガー。
今回の議論の中心は、イヴォンヌ・ストラホフスキー演じるセリーナ・ジョイ。サムはセリーナについて、どんな状況下でも上を目指すことが望みだとし、自分を誰よりも賢い人間だと思っていると考察。さらに自身の演じるマークが思う彼女の印象については「以前からセリーナを知的な女性だと思っていた。でも今シーズンになってようやく彼女がギレアド建国後にいかに変わったかを知るんだ。回想シーンで彼女の過去が描かれる」と語ると、マックスは「実はマークとセリーナが初めて会ったシーンを見た時、二人は絶対に恋に落ちるものだと思ってた。ワクワクしたよ」と反応、視聴者目線での率直な感想を聞いて会場はにこやかな雰囲気に。シーズン3では相性もバッチリでお似合いのカップルに見えたと続けると、司会のステイシーもそれには同意。マックスはさらに「それに何となくセリーナは道徳的に改心したように思えたんだ。だから彼女は愛を見つけるのかと思った」と付け加えた。また、シーズン4でセリーナが再び道を踏み外したように見える点については「妊娠と何か関係がありそうだね」とコメント。
ステイシーはさらに話を深掘りし、サムに「マークはセリーナを信用しているのか」と問いかける。サムは少し悩みつつも、最初は信頼していたと思う、決して悪い関係じゃなかったと回答するが、「でもシーズン4に入り堕落したセリーナを見てマークは少しショックを受けていると思う。だから今後は彼女を信用できないかも」と今シーズンでの心情の変化を明らかにした。
続く、セリーナ出産後の動きが周囲に脅威を与えるのでは?という問いに対してマックスは、ジューンに宣戦布告するだろうと予想。また、特に第7話で印象に残っているシーンとして、ジューンとセリーナが対面する場面を挙げ、今シーズン最大の見せ場だと語った。ステイシーが「あなたが出てないのに?」とツッコミを入れるとマックスは「だから名シーンなんだ(笑)」と自虐を交えて回答。さらに「本当に圧倒されたよ。これまで両者の間で蓄積された"わだかまり"があふれ出て、溝がさらに深くなったような気がした」と、二人の関係はもう修復できないとの意見を述べた。
セリーナは過去の出産経験を含めてジューンのことを羨み、嫉妬をしているのではないかとステイシーが指摘すると、マックスは同意。「セリーナはジューンに認められたいんだ。誰だって羨望を抱く相手から認められたいものさ。二人の力関係が見事に逆転したシーンだった」と語ると、「今のセリーナはジューンみたいだ。過激で、活動家みたい。その一方でジューンは権力を持つようになった」とサムは現状の変化に注目。加えて、今後彼女が自分の持てる力をどのように使うかについては、「まったく見当もつかないが、絶対に何かするはずだ」と警戒した。マックスはサムとその話で盛り上がったことを明かし、番組のファンとして早く続きが見たいと心から思うと大きな手ぶりをつけて熱弁した。
最後にフレッドとの関係についてステイシーは「今は彼のことを精子提供者くらいにしか思ってないかもしれない」との考えを明かし、そのため彼と距離を置こうとしているのでは?という問いを投げかける。サムはそれに対し「恐らくセリーナは子どもを守るために適切な環境を作ろうとしているだけだ。それが彼女の望みなのでは?」と回答。
ステイシーが、「セリーナは子どもの運命を左右する唯一の存在でいられる現状をエンジョイしているように見えます」と語ると、マックスはすかさず「セリーナ・ジョイだから」とジョークで返答し、番組は思いがけず完璧なオチをつけてエンディングを迎えた。
出演者も予測できないセリーナの今後。彼女は自分の力をどう駆使していくのか、今後も目が離せない。『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』の該当エピソードはHuluにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』第7話より
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