『スタトレ』カーク船長ウィリアム・シャトナー、最高齢90歳で本当に宇宙から帰還

オリジナル版『スター・トレック』シリーズでジェームズ・T・カーク船長を演じたウィリアム・シャトナーが、本当に宇宙へ旅立ち無事地球へと帰還した。米TV Lineなど複数メディアが報じている。

ウィリアムは現地時間10月13日(水)、Amazonの創業者であるジェフ・ベゾス氏が設立した民間宇宙開発企業ブルーオリジン社の宇宙船ニューシェパードNS-18の乗客として米テキサス州から宇宙への旅に出発した。エンタープライズ号船長として"5年間の任務"を成し遂げたウィリアムも、今回の体験は「感動でいっぱいになった」と述べた。

最高齢の宇宙飛行経験者となった現在90歳のウィリアムは、ブルーオリジン社のミッション&フライトオペレーション担当副社長オードリー・パワーズ、NASAの元エンジニアであるクリス・ボシュイゼン博士、起業家のグレン・デフリースらと共に10分間に及ぶ宇宙旅行を経験した。ブルーオリジン社の報告によると、ニューシェパードNS-18は最高高度65.8マイル、最高速度は時速2,235マイルに達し、海抜62マイル(100キロメートル)の大気と宇宙の境界線であるカーマンラインを越えたという。

飛行後、地上に帰ってきたウィリアムは感動で声を震わせながら、「世界中の皆がこの経験をするべきです。信じられません」と語った。そして空の "青い布団 "を越えて宇宙の "黒い闇 "に飛び込んだことを何度も繰り返し話した。

また着陸後、ベゾス氏にも「あなたのおかげで、人生で最も意味深い経験ができました。感激しています。感情がいっぱい溢れています。今の自分の状態から普通の私に戻りたくありません。ずっとこのままでいたいです。私や、生や死というものを超越しています」と、涙声で感謝の言葉を述べた。それに対し、ベゾスが「美しいですね」と声をかけると、地球や宇宙のことを聞かれたと思い「美しいが、そうではなく...」と口ごもるウィリアム。ベゾスが改めて「ウィリアム、あなたのコメントが美しいという意味ですよ」と伝えると、「ああ、でもどうでしょう、うまく表現できません」と答え、地球には空気があること自体が宝のようで、地球では生を感じるが、宇宙に出るとそこは死だ、と話した。

今回のウィリアムの宇通飛行を記録したドキュメンタリーも製作される予定とのことで、続報が入り次第お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

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