『サンズ・オブ・アナーキー』『スター・トレック』ウィリアム・ラッキング、80歳で永眠

『サンズ・オブ・アナーキー』『スター・トレック エンタープライズ』などへの出演で知られるウィリアム・ラッキングが80歳でこの世を去ったとDeadlineが報じている。

『サンズ・オブ・アナーキー』のピアモント・"パイニー"・ウィンストン役をはじめ、『MURDER IN THE FIRST/第1級殺人』、『メンタリスト』など160作以上の映画やTVシリーズに出演し、半世紀に渡り活躍してきたウィリアム。10月18日にラスベガスの自宅で妻と娘らに看取られたという。詳しい死因は発表されていない。

妻はFacebookに追悼のメッセージを公開。「タフで強い男を演じることが多かったウィリアムですが、実生活では素晴らしい知性を兼ね備えた洗練された人でした。政治や現代情勢について意見を交わしたり、哲学や物理について話し合ったり、美術や詩についてその優れた点を主張したりすることが大好きでした」と綴った。

1941年6月17日にミシガン州で生まれたウィリアムは、50年代に家族と共にカリフォルニアに移り、UCLAで文学の学位を取得。その後、パサデナ・プレイハウスで演劇についてさらに学びを深めた。1968年頃から本格的に俳優としてのキャリアをスタートさせ、1973年には『オクラホマ巨人』に出演。80年代には『特攻野郎Aチーム』のリンチ大佐役を務め、90年代に入ると『スター・トレック/ディープ・スペース・ナイン』と『スター・トレック エンタープライズ』にも出演。

最近では米FXの『サンズ・オブ・アナーキー』でベテラン俳優として存在感を発揮。チャーリー・ハナム、ロン・パールマンと共に人気作を作り上げた。1991年に肺気腫を患い、飲酒問題も抱えていたというウィリアムは次第に不調気味に。『サンズ・オブ・アナーキー』では4シーズン、50話近く出演したが、撮影では酸素吸入チューブを用いながらも、自身のキャラクターを全うしたという。

ご冥福をお祈りいたします。(海外ドラマNAVI)

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Twitterアカウント:New York Post (@nypost) より