Netflix実写版『カウボーイビバップ』シーズン1で打ち切りに

1998年より日本で放送され、世界中で大ヒットしたアニメ番組『カウボーイビバップ』。『スター・トレック』シリーズやドラマ『スリーピー・ホロウ』などで知られるジョン・チョーを主演に迎え製作された実写版が、シーズン1で打ち切りになることがわかった。米TV Lineが報じた。

伝説的アニメの実写化ということで、製作時から大きな話題となっていたNetflix版『カウボーイビバップ』。2071年の火星を中心とした太陽系を舞台に、年期が入った宇宙船ビバップ号に乗り込んだ賞金稼ぎのカウボーイ、スパイク・スピーゲルを中心に、乗組員のジェット・ブラック、フェイ・ヴァレンタインらの活躍が描かれる。

11月19日に配信デビューをしてから、3週間で打ち切られる結果に。その理由は、決して良いとは言えない評価にあるようだ。アメリカの映画評価サイトRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)では、批評家による肯定的な評価は46パーセント、視聴者による高評価は56パーセントにとどまっていた。配信が開始されてからの視聴時間は全世界で約7400万時間を記録。Netflixでシーズン2へ更新される作品の確立が60パーセントほどであることから、視聴者数と製作コストを天秤にかけた上での決定だったのではないかと推測されている。

米Hollywood Reporterのアンジー・ハンは「ペースは重苦しく、鋭いアニメのヴィジュアルは濁ったCGによって減らされ、遊び心のあるユーモアは偽の笑いに翻訳されてしまい、欠点には忠実であった。そのため、実写版リメイクは全く意味がない」と厳しいレビューを投稿。

ショーランナーのアンドレ・ネメックはシーズン1の配信前から更新を願っていたようで、「(Netflix社CEOである)テッド・サランドスが来たら、"シーズン2にはビッグな計画がある"と伝えてください。今後どこに向かっていきたいのか、方向性ははっきりしていますし、そういう話ができることにワクワクしています。もっと『カウボーイビバップ』が見られるように祈っています」とコメントしていた。

厳しい評価になったとはいえ、実写版も両方楽しめたという意見もあったため、幻となったシーズン2の内容が気になるファンも多いだろう。

残念ながら打ち切りという結果になった『カウボーイビバップ』はNetflixで独占配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:

Netflixオリジナルシリーズ『カウボーイビバップ』