マイク・フラナガンが手がけるAmazonオリジナルシリーズ『キャリー』には、スティーヴン・キングによる原作小説だけでなく、ホラー映画史に残る名作へのオマージュが数多く盛り込まれている。米TV Insiderが、見逃しやすいイースターエッグや小ネタをまとめているので紹介する。
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マイク・フラナガン版『キャリー』、恐怖の“毒親”はどう変化した?キャストが明かす新たな母娘関係
スティーヴン・キングのホラー小説「キャリー」を、マイク・フラ …
マーガレットの勤務先は『死霊のはらわた』シリーズのSマート
主人公キャリーの母マーガレットが働くスーパー「Sマート」は、サム・ライミ監督の映画『死霊のはらわた』シリーズに登場する架空の小売チェーンだ。1992年公開の『キャプテン・スーパーマーケット』(『死霊のはらわた』シリーズの映画)では、主人公アッシュの勤務先として印象的に登場し、ラストでは店内で超自然的な怪物と激闘を繰り広げる。シリーズファンにはおなじみのスローガン「Shop smart. Shop S-Mart」へのオマージュでもある。
映画館の看板にはブライアン・デ・パルマへの敬意
物語終盤、荒廃した町をキャリーが歩く場面では、映画館の看板に「ブライアン・デ・パルマ特集」が掲げられている。これは、1976年公開のオリジナル映画『キャリー』を監督したデ・パルマへの敬意を表した演出だ。同作ではシシー・スペイセク(『ブラッドライン』)がキャリーを、パイパー・ローリー(『ツイン・ピークス』)が狂信的な母マーガレットを演じ、現在でもホラー映画の金字塔として高く評価されている。
「LaMerk Industries」は『ダーク・タワー』とつながる企業
第1話では、キャリーの父親が建設現場で働く様子が描かれる。その現場に掲げられた看板には「LaMerk Industries」の社名が確認できる。この企業は、スティーヴン・キングの『ダーク・タワー』シリーズに登場する金属加工会社で、邪悪な存在「クリムゾン・キング」と関係を持つ組織として知られている。さりげない背景の一コマだが、キング作品の世界観がつながっていることを示すイースターエッグとなっている。
『バトルスター・ギャラクティカ』のキャストが再集結
本作には、『バトルスター・ギャラクティカ』に出演していた俳優6人が集結している。マイク・フラナガンは同シリーズの熱心なファンとして知られ、『オキュラス/怨霊鏡』や『アッシャー家の崩壊』など過去の作品でも出演者をたびたび起用してきた。その集大成ともいえるのが、第7話で描かれるイーウェン高校の集会シーンで、プロム開催の是非を巡る緊迫した場面では、おなじみの顔ぶれが揃う。
ビリーのタトゥーは『ダーク・タワー』の象徴
第6話でビリーの腕に彫られた赤い目のタトゥーが映るが、これは『ダーク・タワー』シリーズで邪悪な存在として知られるクリムゾン・キングの目だ。世界の均衡を支えるダーク・タワーの破壊を目論む強大な敵を表すシンボルであり、キング作品のファンなら思わず反応してしまう遊び心ある小ネタとなっている。
「ソンブラ養豚場」は『ダーク・タワー』への伏線
劇中に登場する「ソンブラ養豚場」は、『ダーク・タワー』シリーズに登場する巨大企業「ソンブラ社」を連想させる名前だ。ソンブラ社はクリムゾン・キングに仕え、「ブレイカー」と呼ばれる強力な超能力者たちを利用してダーク・タワーの破壊を目論む組織として描かれている。
マーガレットの能力は原作小説への回帰
最終話では、マーガレットにもテレキネシスの能力があることが明らかになる。彼女はその力を使って自宅の崩壊から生き延びるが、この設定は1976年版の映画にはなかった要素だ。一方、キングの原作では、キャリーだけでなく祖母を含むホワイト家に超能力の血筋が受け継がれていることが示されている。
『シャイニング』と『ドクター・スリープ』への言及
最終話では、謎のインタビュアーがマーガレットに対し、「少しだけ“シャイン”を持っていても、自分では気づいていない人もいる」と語る。このセリフは、『シャイニング』や『ドクター・スリープ』に登場する超能力「シャイニング」への明確な言及だ。両作に登場するダニー・トランスが持つ特殊能力と同じ現象が、キャリーの念動力にも関係している可能性を示唆しており、キング作品に共通する超自然的な世界観とのつながりを感じさせる演出となっている。
「19」はキング作品を象徴する数字
シリーズでは、スーとトミーが身につけるユニフォームやスポーツ用品に「19」という数字が描かれている。この数字は、『ダーク・タワー』シリーズで繰り返し登場する重要な象徴のひとつで、キング作品全体を通しても特別な意味を持つことで知られている。
マーガレットの最期は原作小説を再現
最終話では、謎のインタビュアーがマーガレットを念動力で心停止させる。この最期は、原作小説でキャリーが母を殺害する場面を忠実に再現したものだ。劇中のセリフにも原作を思わせる表現が盛り込まれており、原作の結末を踏襲しながらも、新たな解釈を加えた印象的なシーンとして描かれている。
ドラマ版『キャリー』は、Amazon Prime Video(プライムビデオ)で独占配信中。



