『ウォーキング・デッド』初期の主要キャストであるローリー・ホールデンは、自身が演じたキャラクター、アンドレアのテレビドラマ版における扱いについて、不当なものであったと今なお考えている。
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原作と乖離したドラマ版アンドレアの悲劇
原作コミック版のアンドレアは、刑務所編を遥かに生き延び、グループ最強のタフな生存者の一人へと成長していくキャラクターだ。しかし、ドラマ版のアンドレアはシーズン3の終わりに命を落とす。コミック版が「優秀な狙撃手」として記憶されているのに対し、ドラマ版の彼女は、シーズン3において敵である総督(デヴィッド・モリッシー)を信用すべきかで終始優柔不断に揺れ動き続けた人物として広く知られてしまった。
2017年に開催されたファンコンベンションの場で、ローリーは「原作コミックのアンドレアから設定を逸脱させたのは間違いだった。彼らが書いたアンドレアとガバナーに関するストーリーは、完全に一から十までナンセンスだった」と、当時の不満を率直に語っている。
これはファンダムでも非常に一般的な意見であった。シーズン3の放送中、ファンはガバナーに同情的な態度を取り続けるアンドレアに対して一貫して不満と困惑を抱いており、そのストーリーラインの結末にも落胆していた。
ミショーンやキャロルに引き継がれた「美しい物語」
アンドレアの最期について、ローリーはさらにこう付け加えている。「失われてしまった美しい物語があまりにも多すぎる。彼女はもっと長い間、あの場所に残っているべきだった」
ローリーが言及したコミック版の「美しい物語」において、アンドレアは主人公のリックと結婚する。しかし、ドラマ版でアンドレアが排除されたため、この役割は代わりにミショーンへと引き継がれることになった。
また、ファンたちの間では、アンドレアが持っていた「狙撃手としての卓越したスキル」はサシャへと移し替えられたのではないかと推測されていたが、そのサシャも後に番組内で死亡している。
コミック版のアンドレアの物語において、もう一つの失われた重要な要素は、彼女が自信と強さを身につけていく成長の過程だ。批評家やファンは、ドラマ版のキャロルが、このアンドレアのキャラクターアークの多くを吸収したのではないかと分析している。なぜなら、コミック版ではアンドレアが刑務所編の先まで生き残るのに対し、キャロルは刑務所編の最中に死亡するからだ。しかしドラマ版ではこれが完全に逆転し、キャロルが刑務所編を乗り越えて力強く生き残り、覚醒を続けることになった。
ショーランナーが明かす「血の生け贄」という降板の真相
ローリーは当時、ドラマ側と8年間の出演契約を結んでいたと明かしている。しかし、当時のショーランナーであったグレン・マザラは、米The Hollywood Reporter誌に対し、シーズン3の中盤に差し掛かった頃にはすでに、彼女のキャラクターを死亡させる決断を下していたと語っている。マザラはその選択が苦渋の決断であったとしつつも、リックの成長において極めて重要な瞬間として捉えていた。
「シーズン3フィナーレの最後で、リックは総督の街にいた女性や子ども、老人たちを自分たちのグループに迎え入れ、チームは変革を遂げることになる。そのためには血の生け贄(犠牲)が必要であり、支払われるべき代償がなければならなかった。アンドレアがその代償を支払う役割を担うことが重要だったのだ」
キャラクターの最期に不満を抱いていたローリーだが、シーズン3の直後にマザラの後任として新ショーランナーに就任した脚本家だったスコット・ギンプルに対しては、彼女の最後の瞬間を書き直してくれたとして感謝の意を表している。
ファンコンベンションの場で、ローリーは「視聴者がアンドレアの行動を理解できるよう、救済を伴う見事な最期を与えてくれたスコット・ギンプルを愛している」と語った。さらに「彼女は決してただの無力な犠牲者ではなかった。彼女は自らの意思で、自分自身のやり方で命を閉じたのだ」と、自身のキャラクターへの誇りを示している。
『ウォーキング・デッド』全シーズンはDisney+(ディズニープラス)、U-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)






