カルト的な人気を誇り、ニコラス・ホルト、デヴ・パテル、カヤ・スコデラリオといったスターたちを輩出した青春ドラマ『Skins – スキンズ』。同作の共同クリエイターであるブライアン・エルズリーは、各エピソードで多数のストーリーラインを並行して追う群像劇形式の番組でキャリアを築き上げてきたヒットメーカーである。しかし、ブライアンはテレビドラマフェスティバル「Seriencamp」のセッションに登壇した際、現在のイギリスにおいてこうしたマルチストランド作品が制作されるのはかなり珍しく、流行から少し外れてしまっていると明かした。そんな逆風のなか、『Skins』から20年の時を経て、ブライアンは新たな挑戦に乗り出している。BBCとドイツのZDFが手掛ける新作ドラマ『Counsels(原題)』で、再びマルチストランドの世界を活性化させようと試みているのだ。本作は、見習い弁護士のグループを追いかける物語である。
-

これを見ずに海外ドラマは語れない!『ダウントン・アビー』完結編がソフト化&究極BOXも発売
海外ドラマ『ダウントン・アビー』の完結編として、2026年1 …
伝統的な法廷劇を覆す、身近でリアルな“草の根”リーガルドラマ
自身の制作会社バルーン・エンターテインメントがプロデュースする『Counsels』について、ブライアンは「最高のアメリカのリーガルドラマが持つテンポの良さと勢い」に、彼の故郷であるグラスゴーの「法曹界の雰囲気」を融合させた作品だと説明する。
さらに本作は、法廷用のかつらを被った美しくて裕福な人々ばかりに焦点を当てていた、往年のイギリス伝統的なリーガルドラマの手法とは一線を画しているという。「私たちは少し違うことを試み、彼らの生活が本当にどのようなものか、ある程度リアルに伝えたいと考えた」とブライアンは語る。

劇中で扱う事件の大半は、万引きや暴行、軽窃盗といった身近なものだ。多くの法廷ドラマとは異なり、非常に身近な“草の根レベル”の視点で物語が展開し、それらの事件が若き弁護士たちの人生を大きく変えていくプロセスが描かれる。主演には、多様性に富んだ期待の若手新人キャストが起用されている点も見どころだ。
「気まぐれ」から始まった異例の国際共同制作
『Counsels』が映像化へと至る道のりは、少し珍しいものだった。BBCが長寿を誇ったスコットランドのソープオペラ『River City(原題)』を打ち切った際、同局は独立系制作会社に対し、スコットランドを舞台にした新たなレギュラーシリーズの企画を公募した。そこでブライアンは、共同クリエイターのジリアン・マコーマックと共に「気まぐれで弁護士についての番組を書くことに決めた」という。その結果、見事この企画が採用された。
その後、ドイツのZDFが共同プロデューサーとして参入。作中にドイツに直接関連する設定や描写はないものの、ZDFのコミッショニング・エディターであるカタリーナ・クレムリングは、番組の核心を維持できる限り共同制作において問題はないと断言する。カタリーナは「私たちは観客に世界を覗く窓を提供したいと考えている」と、その先進的なアプローチについて語った。
BBCとZDFは強力な共同制作の提携を結んでおり、これまでに大ヒット作『自由研究には向かない殺人』や、今後公開予定の『キリング・イヴ/Killing Eve』の前日譚スピンオフ『Honey(原題)』でもタッグを組んでいる。実績ある両局とブライアンが放つ新たな意欲作に、世界中から熱い視線が注がれている。(海外ドラマNAVI)





