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海外の犯罪ドラマ史上最高のキャラクター【5選】

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ブレイキング・バッド

海外ドラマといえば数々の犯罪ドラマがあり、そしてどの作品にも個性的で強烈な印象を残すキャラクターが存在する。今回はそんな多くのキャラクターの中でも、特に印象的だった犯罪ドラマにおける史上最高のキャラクター5人を紹介しよう。

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犯罪ドラマ史上最高のキャラクター【5選】

シャーロック・ホームズ(『SHERLOCK シャーロック』

『ドクター・フー』のコンビでもあるスティーヴン・モファットとマーク・ゲイティスが本作を制作した当時、シャーロック・ホームズとワトソン医師を映像化した作品は既に数十本存在していた。しかし彼らはアーサー・コナン・ドイルの探偵コンビに独自の解釈を加えた。

『シャーロック』は古典的な謎解きを現代の舞台に移し、ワトソンがブログで彼らの冒険を記録するという設定に再構築。シャーロックを演じるベネディクト・カンバーバッチは本作で、ホームズ像の決定版とも言える演技を披露している。比類なき知性、傲慢な態度、薬物に染まった奇行といったキャラクターの本質を捉えつつ、現代的な切れ味を加えている。

トニー・ソプラノ(『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』

テレビのアンチヒーローブームはトニー・ソプラノから始まった。クリエイターのデヴィッド・チェイス(『マネークラッシュ』)は、「視聴者は好感の持てるキャラクターしか気にしない」というハリウッドの長年の通説を覆した。トニーの人気は、興味深い人物であれば、本来ならば嫌われるようなキャラクターも視聴者はついていくということを証明している。

トニーを演じたジェームズ・ガンドルフィーニはこのキャラクターの二面性を等しくリアルに演じ切った。彼は威圧感を放ち、犯罪組織の裏社会で尊敬を集める存在であると同時に、パニック発作に苦しみセラピーを求めるほどに脆弱な一面も説得力を持って表現した。トニーという人物は、マフィアの俗悪な世界と、家族に肉料理を振る舞ったり、大学見学に行ったりと共感できる日常の世界を見事に融合させている。

チャーリー・ケイル(『ポーカー・フェイス』

『ポーカー・フェイス』の設定はユニークだ。主人公チャーリー・ケイルは相手が嘘をついているかどうかを見抜く超常的な能力を持ち、その能力で殺人事件を解決する。人間の嘘発見器としての彼女の能力に特に説明はないが、この独特な「今週の事件」のような形式のこの推理シリーズにおいて、物語を展開していく“道具”として機能している。

アマチュア探偵であるチャーリーは、ナターシャ・リオン『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』)にとって完璧なキャラクターでもある。ナターシャはチャーリーの機知に富んだ一言や、とりとめのないコミカルな即興演技を存分に楽しんでいるが、同時に『刑事コロンボ』のような鋭い探偵スキルも見事に表現している。

ソフィア・ファルコン(『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』

ペンギンこと、オズワルド・“オズ”・コブルポットは映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』では脇役の悪役だったが、スピンオフシリーズ『ザ・ペンギン』では悲劇的な過去と共感しやすい動機を持つ、肉付けされたアンチヒーローへと成長した。しかし本作の真の主役は、オズの犯罪仲間ソフィア・ファルコーネを演じたクリスティン・ミリオティ(『ブラック・ミラー』)だろう。

ソフィアは冷酷な殺人者として登場するが、彼女の物語はその生い立ちを遡って描く。アーカム・アサイラム(アーカム精神病院)への不当な収容、そしてそこで受けた虐待と拷問が、彼女を同情を誘う悪役に変えた。その真実が明かされた後、彼女の行った全ての行動は正当化される(むしろ力強ささえ感じさせる)ものとなった。

ウォルター・ホワイト(『ブレイキング・バッド』

犯罪ドラマ史上最高のキャラクターは、断然『ブレイキング・バッド』のウォルター・ホワイトだろう。クリエイターのヴィンス・ギリガンは、高校の化学教師が肺がんと診断され医療費を工面するためメタンフェタミン製造に手を染める物語で、どこにでもいる教師を犯罪者に変貌させた。

演じるブライアン・クランストンは、本作でまさに“世紀の名演”を見せつけた。『チップス先生さようなら』のような平凡で温厚な教師から、少しずつその殻を脱ぎ捨て、内に潜む『スカーフェイス』さながらの冷酷な悪の本性を露わにしていく。ウォルターという人物は、脚本と演技が最高のレベルで完全に結びついた、まさに至高のキャラクターである。

(海外ドラマNAVI)

参照元:Screen Rant

Photo:『ブレイキング・バッド』©2008-2013 Sony Pictures Television Inc. All Rights Reserved.

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海外ドラマNAVI編集部

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