『私たちの青い夏』コンラッド、ジェレマイア派閥についてオスカー女優が語る

Amazon Prime Videoの人気ドラマ『私たちの青い夏』は先日シリーズ最終話が配信されたが、同作を視聴しているというオスカー女優が、作品を二分するコンラッド派閥、ジェレマイア派閥に言及した。米Varietyが報じている。

ジェレマイア派を公言「コンラッドは有害」

『私たちの青い夏』について語った女優とは、2013年に『世界にひとつのプレイブック』の演技で史上2番目に若い22歳でアカデミー賞主演女優賞に輝き、『ハンガー・ゲーム』シリーズといったヒット作でも活躍するジェニファー・ローレンス。ポップカルチャー通であり、ざっくばらんで親しみやすい人柄で知られる彼女が、新作映画『Die My Love（原題）』のプロモーションとして共演者のロバート・パティンソンとうじうじした関係について語り合う中で、『私たちの青い夏』の三角関係について本音を吐露した。

「友達全員に口外するなと言われてるんだけど、私はジェレマイア派。コンラッドは有害だと思う。彼は（ベリーのことを）一応好きだったみたいだけど、結局本当のところは違ったのよ。彼がしたことは、彼女を宙ぶらりんな状態にしただけ。（彼女とジェレマイアの）結婚式の前夜に愛を告白するなんて、気持ち悪い。私はジェレマイア派。気に入らなければ、私のことをこき下ろしてくれて結構よ！」

Team Jeremiah or Team Conrad? Jennifer Lawrence and Robert Pattinson discuss messy relationships while promoting their new film, DIE MY LOVE. pic.twitter.com/0fRtTMOUNw

— MUBI (@mubi) September 29, 2025

『私たちの青い夏』は、ヒロインのベリー（ローラ・タン）が毎年夏を一緒に過ごすフィッシャー家の兄弟、幼なじみのコンラッド（クリストファー・ブライニー）とジェレマイア（ギャヴィン・カサレーニョ）の間で揺れ動く姿を中心に描く。この三角関係をめぐりファンの大半はコンラッドを支持していたが、ついにその願いは叶った。ジェレマイアとの婚約を解消したベリーは、シリーズ最終話で初恋の相手コンラッドとハッピーエンドを迎えたのだ。

ジェニファーがコンラッド派からの “反撃” に身構えるのも無理はないのは、『私たちの青い夏』の人気が良くない現象を引き起こしたからだろう。最終シーズンが7月から9月にかけてリリースされる間、Amazonはファンに対し有害なSNS投稿を控えるよう促す声明を複数回発表した。というのも、SNS上では兄弟のどちらを応援するかでしばしば過熱し、多くのファンはベリーとコンラッドのカップリングを望むことから、特にジェレマイア役のギャヴィンが嫌がらせの標的になったからだ。

ベリーとジェレマイアの結婚式がキャンセルとなった第8話公開後、Amazonは「番組は本物ではないが、役を演じる人々は本物」とファンに改めて注意喚起。「過去にも何度か同様の事態が起きました。熱狂的なファンがキャラクターと俳優を同一視するようになり、一線を越えるケースも見受けられました。その情熱には心から感謝しますが、我々が推奨する行動と不適切と判断する行為について、より積極的に注意喚起していくつもりです。クリエイターやキャストも、こうした先手を打つ姿勢を高く評価してくれていると思います」と、TV部門の責任者であるバーノン・サンダースは述べていた。

幸い、ギャヴィン自身はSNSから距離を置くことでファンからの嫌がらせを気にしていない模様だったが、人気スターのジェニファーが支持を表明してくれたことは心強いようだ。ギャヴィンはジェニファーのコメントをInstagramのストーリーで再投稿し、「自分がずっとジェニファー派だったのには理由があったんだ」とキャプションを添えている。

『私たちの青い夏』は先日、完結版として映画版が制作されることが判明。原作者でありドラマシリーズのクリエイターも務めたジェニー・ハンとショーランナーのサラ・クチェルカが共同で脚本を執筆するが、「正直、俳優たちが少し大人に近づく時間が欲しい」とハンが語っていることから、来年リリースという流れになる可能性は低そうだ。

『私たちの青い夏』全3シーズンはAmazon Prime Video（アマゾンプライム）にて配信中。（海外ドラマNAVI）

参考元：米Variety①、米Hollywood Reporter、Variety②