人気長寿ドラマ『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』で15シーズンにわたり、サム・ウィンチェスター役を演じたジャレッド・パダレッキの主演ドラマ『WALKER/ウォーカー』。シーズン4をもって幕を閉じた本作が「打ち切られるべきでなかった理由」について、米Screen Rantが論じているので紹介したい。
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主演ジャレッドの存在感は大きかったが…?
『WALKER/ウォーカー』は、1993年に放送開始された『炎のテキサス・レンジャー』をリメイクしたシリーズ。ジャレッドは潜入任務を経て家族のもとへ戻り、通常の生活や捜査活動に適応しようとするテキサス・レンジャー、コーデル・ウォーカー役で主演し、『スーパーナチュラル』とは異なる新たな役柄で、その演技力と魅力を発揮した。
本作は『スーパーナチュラル』終了のわずか1年後、同じCWで放送が開始されたため、ジャレッドの次なる長寿シリーズとして期待されていたが、シーズン4で打ち切られた。キャンセルの理由は、番組がシーズンを重ねるにつれて視聴者の関心を失い、継続する価値を示せなくなったことが挙げられる。本作が採用した1話完結型は1990年代には効果的だったものの、現在のテレビ業界では類似の作品があふれ、他作との差別化が難しかった点も影響した。
さらに、ストーリー展開が予測可能で平凡に感じられ、シリーズが本来持つポテンシャルを十分に引き出せなかった。リブート作品や新作ドラマがひしめく現代のテレビ市場では、先入観から厳しい評価を受けることも多く、『ウォーカー』もそのひとつとなってしまった。
しかし、ジャレッド自身はウォーカーというキャラクターに魅力と重厚さを与え、演技面では十分な力量を見せていた。否定的なレビューや視聴率の伸び悩みは、必ずしも番組の全体的な質を反映しているわけではない。
それに加え、『ウォーカー』には家族ドラマやキャラクターの人間関係といった魅力的な要素が存在し、主演ジャレッドの存在感も大きかった。シリーズは決して高級ドラマを目指していたわけではないが、もっと脚本や演出に注力すれば、視聴者の関心を維持できる余地があったと考えられる。つまり、打ち切りは必然的な結果ではあったものの、作品そのものや主演の力量を考慮すれば、もっと長く続く価値があったシリーズだと言える。
番組の終了後にジャレッドは、配信を控えた『ザ・ボーイズ』シーズン5に参加し、『ファイア・カントリー』などにも出演している。ファンとしては、『スーパーナチュラル』のように長期にわたって愛される番組に、ジャレッドが主演することを期待せずにはいられないだろう。
『WALKER/ウォーカー』シーズン1はU-NEXTで配信中。