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『激情のコロッセオ 死にゆく者たち』ローランド・エメリッヒ監督のインタビューが到着

2025年6月20日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

オスカー2冠に輝く名優アンソニー・ホプキンスがイタリアの世界遺産「コロッセオ」を建立した実在のローマ皇帝を演じ、人々が織りなす権力争いや野望を描いた重厚なる歴史スペクタクル・ドラマ『激情のコロッセオ 死にゆく者たち』(全10話)が、Prime Videoの「BS10スターチャンネルEX」で独占配信中(第1話無料)! 「BS10スターチャンネル」では6月23日〜26日にかけて吹替版のリピート放送が決定。

この度、本作の監督兼製作総指揮を務めるローランド・エメリッヒ監督より、貴重なインタビューが到着! そして、作品の魅力が詰まっている特別映像が解禁となった。「ハリウッドの破壊王」という異名でも知られるエメリッヒ監督が今回舞台に選んだのはローマ帝国。ドラマを制作したのは初めてという監督が、こだわりを持って挑んだ部分について熱く語っている。

『激情のコロッセオ 死にゆく者たち』ローマ皇帝役アンソニー・ホプキンスのインタビューが到着

オスカー2冠に輝く名優アンソニー・ホプキンスが実在のローマ皇 …

『激情のコロッセオ 死にゆく者たち』インタビュー&コメント

作品の着想について、「ダニエル・マニックスの著書『死にゆく者たち』から着想を得た」とし、古代ローマでは、全財産の3分の1がスポーツに費やされていたことを紹介しつつ、「古代においてスポーツがいかに重要であったかを物語っている、コロッセオが建設されたときが、このような流れの頂点だった」と語る。

また、「この作品はスポーツの裏側、舞台裏を描いているんだ。賭博が行われ、莫大な額が動き、多くの人々がすべてを失った。その人間ドラマが一番重要だと感じている」と本作にとって核となる部分を明かした。初めてTVシリーズ(ドラマ)作品を手掛けた事については「テレビでは世界観の構築が重要だと思う」と自身の見解を述べた。

さらに今回、本作を観た著名人から『激情のコロッセオ 死にゆく者たち』と、エメリッヒ監督を熱く称賛するコメントが到着した。

ISO/ライター
『グラディエーター』好きの心を掻き立てる壮大で血生臭いソード&サンダル群像劇。ローランド・破壊王・エメリッヒ監督が演出する大迫力の戦車競争シーンを堪能できるだけでも価値がある。古代ローマを舞台とした愛と権力の物語はどうしてこうも蠱惑的なのだろうか。

こがけん/お笑い芸人
血と欲にまみれた古代都市ローマで、王位をめぐり骨肉の争いを繰り広げる兄弟、権力の庇護下に生きる戦車乗り、囚われの我が子を救いたい母親、それぞれの激情が熱く交錯する…! オーマイガー…! 本作には僕の大好物要素しかない!! まるでローマの暮らしがそこにあるかのようなディテールの細やかさが素晴らしく、没入感がとにかく凄い!〝死にゆく者たち〟というあまりに不吉すぎるサブタイトルに、否が応でも登場人物の死亡フラグに過敏になってしまう!次は誰が命を落とすのか…。今後の展開から目が離せない!

とり・みき/マンガ家
なにしろエメリッヒなので、視聴者が古代ローマと聞いてイメージするあらゆる属性(愛欲・奴隷・戦車競走・剣闘士・噴火等々)をてんこ盛りに詰め込んで大量の血液をまぶして作り上げた、そんな作品です。

ラテン語さん/ラテン語研究者
ローマ帝国の華やかさや影、ならびにこのストーリーに登場する戦車競技に人々が熱中する様子がありありと描かれています。もちろん、競技シーンも迫力満点です。見て楽しく、古代ローマにも詳しくなれる作品です。

ローランド・エメリッヒ監督インタビュー【全文】

ーこのプロジェクトの背景にはどのようなインスピレーションがあったのでしょうか?

ローマ帝国は、約1000年もの間、さまざまな形で存在し続けている。そして、全財産の3分の1がスポーツに費やされていたことを理解しなければならない。古代においてスポーツがいかに重要であったかを物語っている。そこには30万人以上の奴隷がいた。ローマ市民は誰も働く必要がなかったからこそ、ゲームや民衆の食事がますます重要になった。コロッセオが建設されたときが、ある意味、このような流れの頂点だったんだ。この2つの組み合わせは、ダニエル・マニックスの著書『死にゆく者たち』から着想を得た。

ーすごいですね。スポーツにこれほど多額の資金が投入されているなんて知りませんでした。

NFLは世界最大のスポーツ組織で、少なくともアメリカではサッカーを凌ぐ規模だけど、古代ローマと比較すると、その4〜5%しかお金を使ってないんだ。信じられないことだ。

ー剣闘士や戦車兵の描き方について
まず、古代ローマで最も人気のあったスポーツである競馬、戦車競技から始まった。しかし、25万人の観衆が見守る中、巨大なオーバルの中を走り回るため、あまり実用的ではなかった。そこで獣狩りや剣闘士の見世物のようなある種のスポーツを行うときに彼らが試みたのが、新しいスポーツスタジアムの建設だった。その後、剣闘士のスポーツが人気を集めると、人々はもっと近くで見たいと思うようになった。それがコロッセオだ。

コロッセオは、25万人収容の「サーカス・マキシマス」に比べればずっと小さいもので、6万人か7万人しか収容できなかった。そしてそれは後に、世界で最も人気のあるスポーツ競技場となった。ローマ時代のコンクリートで造られ、耐久性に優れていたから。この作品はスポーツの裏側、舞台裏を描いているんだ。賭博が行われ、莫大な額が動き、多くの人々がすべてを失った。その人間ドラマが一番重要だと感じている。彼らの背後にある感情や目標。スポーツ全般の原動力となるようなものを。つまり私たちは、スポーツにまつわる権力闘争を描いているんだ。それがこの番組の主な存在意義なんだ。ローマは複雑な構造をしていた。

ーローマ帝国を描いていますが、歴史的な部分はどの程度実話で、フィクションなのでしょうか?

これは創作でありながら、現実のものだとも言える。歴史に忠実なんだ。でも、ローマ帝国という社会はとても複雑で入り組んでいたから、物事を単純化しなければならない。例えば、なぜスポーツがそんなに重要だったのか? それは社会的な理由があった。奴隷社会でもう市民は誰も労働していなかったから、政治家は彼らを楽しませなければならない。血のスポーツでどうやって楽しませるのか?スポーツには多くの理由があった。だから、スポーツやスポーツアリーナの建設に莫大な資金が投入され、あちこちにアリーナが建設された。つまり、スポーツにどれだけの資金が投入されたかは驚くべきことなんだ。スポーツがとても重要であるという事実をさらに深く掘り下げると、現代と類似している部分がたくさんあることに気づく。それが一番すごいことなんだ。

ーこのショーにふさわしい俳優を選ぶのは難しかったですか?
いつも難しいよ。スクリーンに映し出されるものがメインだからね。そして、そのキャラクターを強調できなければ、迷子になってしまう。そういう意味で、適切なキャストを見つけることはとてもとても重要だった。あらゆるところに出向いたし、全ヨーロッパがキャスト探しの対象となった。というのも、ある意味、そうする必要があったからだ。私はいつも、ローマにたくさんの民族的なバラエティを持たせたいと思っていた。本作は英語圏の作品で、作品内の英語はラテン語の役割を果たす。ヨーロッパ中から俳優が集まってくるから、いろんなアクセントがある。ローマは民族のるつぼだったからね。

ーテレビドラマの制作について。
ストーリーとしては規格外だが、ドミティアヌスが皇帝になり失敗する。でも、それはシーズン2のための素材。これは世界を見せるためのちょっとした夢なんだ。これは私にとって初めてのテレビ番組だから、そのことに関しては初心者だけど、テレビでは世界観の構築が重要だと思う。

スポーツが本当に重要であった時代を、遠い過去まで遡って人々に伝えるのは素晴らしいことだ。あなたが誰で、何をしたかが絶対的に重要だった時代。例えば、皇帝よりも稼いでいた戦車乗りがいた。考えてみればすごいことだ。

(海外ドラマNAVI)

Photo:©︎ Peacock TV LLC

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海外ドラマNAVI編集部

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