
全国のケーブルテレビおよび衛星放送(BS/CS)で放送中のナショナル ジオグラフィックの2025年6月のラインナップをご紹介しよう。
目次
『カラーで甦る:D-Dayからベルリン解放への道』【日本初放送】
6月11日(水)より 毎週水曜日22:00~(全4話)

1944年6月、連合国軍はフランスのノルマンディー海岸に上陸。この日以来、西ヨーロッパを解放しながらナチス・ドイツの中枢であるベルリンを目指して進撃していく。第二次世界大戦は終盤に入るほど総力戦の様相を呈し、兵士ばかりでなく民間人の犠牲者も増えていった。本シリーズは当時の貴重なカラーフィルムと最新技術でカラー化された映像、さらには戦争体験者の証言などで構成。西ヨーロッパを解放する戦いの真実に迫る。ナレーションは、『進撃の巨人』ベルトルト・フーバー役などで知られる橋詰知久が務める。
『オーシャンwithデビッド・アッテンボロー』【TV初放送】
6月12日(木)22:00~23:30

映画監督の巨匠リチャード・アッテンボローを兄に持ち、自身も英国を代表する自然史ドキュメンタリーの制作者としてエミー賞を受賞、そして動物・植物学者でもあるデビッド・アッテンボローは、自然の美しさだけでなく、気候変動や生態系の危機にも光を当て、多くの人々に環境保護の大切さを訴えてきた。
本作では、サンゴ礁、ケルプの森、そして大海原をフィーチャーした壮大な物語を通して、健全な海が地球全体の安定と繁栄を保つ理由を語る。なぜ海洋の回復が不可欠なのか。海洋保護が直ちに実施されれば、どのように流れを変えることができるのか。美しき海中生命の驚異からサンゴ礁の大量白化まで、これまで語られたことのないような海の現実と課題をひも解く。
『世界⼤⾃然紀⾏:インド〜逞しき野⽣の本能』【日本初放送】
6月19日(木)より 毎週木曜日21:00~(全3話)

うっそうとした森で獲物に忍び寄るトラに、水場を探して山中を歩き回るゾウ。乾燥した広大な平原では、ヒョウがインド最大のアンテロープに襲いかかろうとしている。インド最大の砂漠であるタール砂漠や、世界最高峰の山をはじめとした有数の高峰が連なる山脈。極めて厳しいインドの多様な大自然を相手に、捕食者たちと被食者たちは互いに生き残りをかけた戦いを日々繰り広げている。『進撃の巨人』『僕のヒーローアカデミア』などの人気声優、梶裕貴がナレーションを務める。
『サリー:私の愛した宇宙飛行士』【TV初放送】
6月23日(月)22:00~24:00

歴史的偉業を成し遂げたサリー・ライド。彼女は1983年、32歳でNASAのスペースシャトルに搭乗し、宇宙へと旅立った。世間の注目を一身に集めた“アメリカ人初の女性宇宙飛行士”は、その頭脳と冷静さ、そして隠された強さで未来への扉をこじ開けた。
しかし、その輝かしい功績の陰には、誰にも語られてこなかったもう一つの人生があった――。公然と横たわる性差別、そして同性愛への偏見。サリーは自らのプライベートを守るため、愛する人との関係を27年間も秘密にしてきた。その人こそが、彼女の人生のパートナーであり、本作の語り部であるタム・オショーネシー。ふたりの静かで深い愛、そしてその愛が社会に知られなかったことの痛みと誇りが、今初めて明かされる。
監督は、エミー賞を受賞したクリスティーナ・コスタンティーニ。膨大な記録映像と貴重なインタビューを通して、NASAでの過酷な訓練、宇宙飛行の舞台裏、そして華やかなメディア出演の裏にあるプレッシャーと孤独が丁寧に描かれる。
このドキュメンタリーは、サリー・ライドという一人の女性の“勇気と愛”を描いた傑作である。宇宙を目指した女性の姿が、やがてひとつの愛の物語へと重なっていく――。
『がんばれ!栄光の脇役アニマル』【TV初放送】
6月26日(木)より 毎週木曜日 23:00~(全5話)

自然界の勇敢な脇役たちの物語を描く型破りな自然史シリーズ。カモフラージュのテクニック、子育てのスキル、求愛の儀式など、自然界であまり知られていない生きものたちのユニークで予測不可能な行動にスポットを当てる。『デッドプール』などでお馴染みの俳優ライアン・レイノルズが英語ナレーションを務める。
『発掘ミステリー:聖書が導く古代⽂明の真実』【日本初放送】
6月28日(土)より 毎週土曜日22:00~(全6話)

中東各地で活躍する考古学チームに密着し、聖書に登場する都市や文明に隠された史実をひも解いていく。彼らの発見により、「出エジプト記」から「バベルの塔」まで、聖書の代表的な物語の裏に隠されたストーリーが浮かび上がってくる。
臨場感あふれるCGIや最新鋭の撮影システムを駆使し、何千年間も埋もれていた歴史的事実に光をあてていく。ナレーションは、フリーアナウンサーの堀尾正明が務める。
(海外ドラマNAVI)
Photo:©NASA