人気ドラマ『SEX AND THE CITY』の続編ドラマ『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』(以下、AJLT)。そのシーズン3が配信開始となり、視聴者の間でとあるキャラクターの不在が注目を集めている。
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印象的だったのはキャリーとの大喧嘩!『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3 シンシア・ニクソン(ミランダ・ホッブス役)直撃インタビュー
Maxオリジナルドラマ『AND JUST LIKE THAT …
物議を醸したチェ・ディアス、サラ・ジェシカ・パーカーも「何のこと?」
そのキャラクターとは、ポッドキャストの仕事でキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)と知り合ったことをきっかけに、ミランダと恋人関係になっていくノンバイナリーのチェ・ディアス。演じたのは、『グレイズ・アナトミー』でも知られるサラ・ラミレスだ。
チェは、シーズン1で登場するやいなや、ファンの間で賛否両論を巻き起こした。一部の批評家からは、クィア文化のカリカチュア(風刺画)であり、リブート版が現代性を取り入れようと不器用に試みた例だと厳しい評価も受けた。
しかし、主演とプロデューサーを兼任するサラ・ジェシカは、チェがこれほどまでに嫌われていたことに「ショックを受けた」と明かしている。
「友人がそのことを私に話してきて、私は何のこと?って感じだったんです。すると彼がいや、いろいろな議論があるんだよと言ってきました」
長年のキャリアを持つサラは、世間の喧騒にはほとんど耳を傾けてこなかったという。「私は50年間演技をしてきましたが、ほとんど周囲の雑音には注意を払ったことがありません。サラと仕事をするのが大好きでした」と、共演者であるサラ・ラミレスへの愛情を語った。
一方、恋人になったミランダを演じたシンシア・ニクソンは米Varietyのインタビュー取材に応じた際、サラの降板について「チェは魅力的なキャラクター、物議を醸したけれど素晴らしいキャラクターを創り上げたと思います。サラもマイケル・パトリックも、そのキャラクターの役割は終わったと感じたのではないでしょうか。チェが登場して全てを揺さぶり、そしてストーリーが完結したのです」と語っていた。
サラ・ジェシカ・パーカーが語るキャリーへの愛
自身が演じるキャリーについては、友人たちの変わらぬ支えやファッションへの愛、そしてジェットコースターのような恋愛模様が今後も描かれることについて、「キャリーを“アンチヒーロー”と表現してくれたことがとても嬉しかった」と述べている。
サラは、この呼び方が「彼女が男性キャラクターと同じくらい“男性的”でいられることを許してくれるので、他のどんな表現よりも気に入っています」と語る。そして、お気に入りのドラマ『ザ・ソプラノズ』の例を挙げながら、キャリーへの世間の目に疑問を呈した。
「私は『ザ・ソプラノズ』が大好きで、トニーが違法なことをしてもみんな彼を愛していました。キャリーが浮気をすると、みんな大騒ぎするのに」
サラにとってアンチヒーローとは「型にはまったことをしない人」であり、「キャリーは今まで一度もそんなことをしていないわけは…? でも、彼女のことを愛してくれている人もたくさんいます!」と、キャリーへの深い理解と愛情を示した。
『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン1~2はU-NEXTで独占配信中。シーズン3は毎週金曜日に新エピソードが配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Deadline