ゲイリー・オールドマン、『窓際のスパイ』出演の決め手を明かす

Apple TV+の大人気スパイドラマ『窓際のスパイ』でジャクソン・ラム役を演じるゲイリー・オールドマンが、本シリーズに出演するに至った経緯を明かしている。

 

出演条件にピッタリ

『窓際のスパイ』は、ミック・ヘロンの小説シリーズをドラマ化したシリーズ。MI5(英国情報局保安部)の落ちこぼれチームと、彼らを率いる、服装はだらしないが凄腕エージェントのジャクソン・ラムが陰謀に挑んで行く姿が、ダークユーモアを絡めながら描かれる。

米バラエティ番組『The Late Show with Stephen Colbert(原題)』にゲイリーが出演。昔からTVドラマシリーズの大ファンだという彼は、マネージャー兼プロデューサーパートナーのダグラス・エヴァンスキーに、ドラマ番組の出演に興味があること、そして「(スパイ小説作家の)ジョン・ル・カレの世界だったら最高だ」と伝えたことがあると語った。

「(エヴァンスキーと)一緒に飛行機に乗っていると、彼が脚本を読みながらクスクス笑っていたんです。“何を笑っているんだ? そんなに面白いのか?“と訊くと、彼に“今、君の親友になりそうなキャラクターを読んでいるんだ”と言われました。それから、まるで空から降ってきたかのように全ての条件が揃ったんです。信じられませんでした」

エヴァンスキーが読んでいたのは『窓際のスパイ』の脚本で、ゲイリーはすごいタイミングで、「スパイ小説のドラマ版に出演したい」と伝えたことになる。

またゲイリーはエヴァンスキーに、出演したいドラマシリーズの条件としてル・カレのようなスパイ作品のほか、カツラを被ったり、特殊メイクが必要なキャラクターは演じたくないと提示。また、手の込んだ衣装も着たくないし、訛りも喋りたくないし、自分の声に近い役がいいと条件を出しまくったのだとか。

その結果、ヘロンによるスパイ小説シリーズのドラマ化となる『窓際のスパイ』で、カツラも特殊メイクも必要なく、いつもヨレヨレのスーツを着ていて、癖のある訛りも喋らないジャクソン・ラム役を演じることになった。まさにラム役は、ゲイリーにとって理想ピッタリのキャラクターだと言えるだろう。

以前にゲイリーは、Apple TV+が『窓際のスパイ』を更新し続ける限り、ラム役を演じ続けるつもりだと語っていた。ファンと批評家から好評を博している『窓際のスパイ』は、2025年にリリース予定のシーズン5の配信を待たずしてシーズン6へ更新が決定し、シリーズの人気の高さを証明している。

『窓際のスパイ』シーズン1~4は、Apple TV+にて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Apple TV+画像提供