
3月26日(水)よりApple TV+で配信されるセス・ローゲン(『ザ・ボーイズ』『プリーチャー』)主演・監督・脚本・製作総指揮の新作ドラマ『ザ・スタジオ』。夢と欲望が渦巻くハリウッドを舞台に、巨匠マーティン・スコセッシをはじめとした多くの業界人がカメオ出演する同作には、NetflixのCEOテッド・サランドスも出演を果たすとして話題を呼んでいるが、今回の俳優デビューが実現した理由についてセスとサランドスが語っている。米Deadlineが伝えた。
ライバル、Apple TV+作品への参加は問題なし!
Why Netflix Boss Ted Sarandos Is Making Acting Debut On Seth Rogen's 'The Studio' For Apple TV+ https://t.co/SHgF10aACx
— Deadline (@DEADLINE) March 7, 2025
NetflixのCEOサランドスの俳優デビューは、数々のオリジナル作品を輩出する自社ではなくライバル会社で実現することに。「ハリウッドで25年過ごす中で、銀幕で見いだされることが密かな夢だった」と話すサランドス。「そんな僕の“ある魅力”を見抜いてくれたのは、もちろん友人のセス・ローゲンだった。僕を賞レースに推すキャンペーンもするって約束してくれたから、断る理由なんてなかったよ」と冗談交じりに話す。
『ザ・スタジオ』は、セス演じる新任の映画スタジオ代表が、一流セレブたちに認められようと躍起になりながら、会社からの要求と創作活動への情熱を両立し、映画の存続と意義を守るべく奮闘する姿を描く。ショービズ界を舞台にしていることもあり、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が公開中のアンソニー・マッキーをはじめ、シャーリーズ・セロン、ザック・エフロン、オリヴィア・ワイルド、アダム・スコット、ゾーイ・クラヴィッツ、ブライアン・クランストン、ポール・ダノ、監督のロン・ハワードやザック・スナイダーといった一流セレブがカメオ出演する。
サランドスと長年の友人であるセスはAppleに許可を求めることなくNetflixのCEOに直接メールを送り、脚本を送ってシーンの提案をしたそう。「テッドはすぐに“もしスケジュールが合えば、ぜひやりたい”って感じだった」と振り返る。当時の返事通り、ほかの配信プラットフォームの作品であることに問題はなかったと語るサランドスは、セスとの関係性と脚本の内容を考慮して出演を決めたという。
こうして俳優という新たな肩書を手にしたテッドだが、「今回はあくまで一度きりのこと」と語り、ほかの作品へ出演する気はないようだ。しかし「約束通り、セスが賞レースで僕が話題にのぼるように動いてくれてエミー賞候補にでもなったりしたら、考えを改めるかも」とジョークを飛ばしており、機会があれば再びその姿をスクリーンで見ることができるかもしれない。
「多くの人が、なぜこんなにもたくさんの駄作がハリウッドで作られるのかと疑問に思っている。でも本当に疑問に思うべきなのは、どうやって良い映画が作られているのかということなんだ。僕たちはこの作品でそれを描こうとしている」と新作ドラマに込めた思いを明かしているセス。映画業界に対する風刺を織り交ぜながらもハリウッド映画への愛にあふれる新作ドラマの解禁が待ち遠しい。
『ザ・スタジオ』は3月26日(水)よりApple TV+で配信スタート。(海外ドラマNAVI)
Photo:テッド・サランドスの公式Instagram(@tedsarandos)より