【ネタバレ】『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』感動の再会シーン、当初は違う描写だった!

『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』シーズン2で、ノーマン・リーダス演じるダリルとメリッサ・マクブライド演じるキャロルの待望の再会が描かれるが、当初の脚本では異なる描写だったという。米Entertainment Weeklyが伝えている。(※この記事はネタバレを含みますのでご注意ください)

変更によって感情の起伏が生まれる

現地時間10月20日(日)に解禁された『~ダリル・ディクソン』シーズン2第4話「あなたの楽園」でついに再会を果たしたダリルとキャロル。長く待ち望まれた再会シーンの舞台になったのはネスト。マダム・ジュネの部隊とスーパーゾンビによる侵略を受ける中、ネストの中にある牢屋に囚われていたダリルは看守によって解放され、モーニングスター片手に凶暴なウォーカーたちを撃退。その反対側ではネストに侵入したキャロルが銃で次々と撃ち倒してゆき、血みどろの戦場越しに二人は互いを見つけて感動の抱擁を交わす。

ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン

今月18日(金)に開催されたニューヨーク・コミコンで、第4話のダリルとキャロルが再会するくだりが明かされた。「世界でたった一人、彼が必要とする人が目の前にいるんだ。涙を浮かべずに見ることは難しかったよ」と話したノーマン。「『ウォーキング・デッド』が始まった時、作品が描いていたのはリックに関することだった。リックについてのドラマで、リックと仲間たちって感じだった。そこからいろんな方向へと細かく分かれていった。そんな中、ダリルとキャロルはずっと互いを気にかけてきたんだ。彼らはいつでも絆で結ばれていた。二人とも酷い環境を経験してるから、どんな時も互いの味方でいたんだ。今そんな二人を見ると、絆は本物で、演じているわけではないと分かる。互いを分かり合っていて、それは本物なんだ。だから一緒のシーンで彼女が目に涙を浮かべると、俺も涙がこみ上げる。絆がとても強いからこそ、みんなも本物だと感じられると思う」と熱弁をふるった。

キャロルも次のように付け加えた。「ノーマンと私は、これからやるシーンについてあまり話し合いをしたりリハーサルをしたりしないの。私たちはただキャラクターとして現れて、物語のどの地点にいるのかを理解して、撮影で起こることに身を任せるだけ。それがノーマンと仕事をする上で大好きなこと。何が起こるか予測できない。いつもとても楽しくて素晴らしくて驚きに満ちているの」

キャストも大満足の再会シーンが出来上がったが、当初の脚本に書かれていた再会シーンは違ったという。ノーマンは「もともとの脚本では、彼女が牢屋の中にいる俺を見つけるという風に書かれていた。それを変更するための話し合いをしたんだ」と告白。変更したかった理由について「感情の表現を変えたかった」と話すノーマン。「単に彼女が獄中で弱ってる俺を見つけるって感じじゃなくて、俺は弱っているところから始まるけど、解放されると一転、殺戮マシーンのようになって、それから(キャロルを見つけて)レコードが止まる瞬間のように静かになるという風にしたかった。いろんなことが巻き起こっている中でいきなり音が消え去って、“これは現実なのか? 君が目の前にいるなんて”って感じにね」

「ただお互いを見つけるってだけじゃないものにしなければいけなかった。再会する時のエネルギーは異次元的なものでなければならなかったんだ。狂乱そのもの、純粋なアドレナリンに満ちたものでないとね」

そんな再会シーンについてメリッサは「とにかく素敵だと思った」とコメント。「とても美しいセットで、彼は次々と現れるウォーカーたちを倒すのに必死なの。彼にとってはまったくもって奇妙な体験だったに違いないわ。だってキャロルが彼を探しているなんて知らないんだから。そして世界中のほかの誰でもなくキャロルが、(アメリカから見て)世界の裏側で彼の目の前にいるんだもの。ものすごく変に感じるでしょうね!」

「キャロルにとってもフランスはまるで別世界のようで、実際に辿り着けたなんて信じられない。彼が目の前にいるのよ! あれだけの苦労をしてここまで来て、彼が本当にそこにいる。美しくて、素敵で、愛おしい瞬間だった」とキャロルの思いも語ったメリッサ。「そしてすぐに現実に引き戻されて、また行動開始ね。この展開の方がもう一つよりもずっといいと思う」と話し、大いに気に入っていることを明かした。

『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』シーズン1~2はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly米Variety

Photo:『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』© 2024 Stalwart Productions LLC.