世紀末を描いた小説「スワン・ソング」を『ウォーキング・デッド』監督がドラマ化

ロバート・R・マキャモンによる小説「スワン・ソング」を題材にしたドラマシリーズの企画が進行しており、大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』のグレッグ・ニコテロが製作総指揮とパイロット版の監督を務めるという。米Deadlineが伝えた。

『ウォーキング・デッド』を熟知するグレッグ・ニコテロ

1987年に発表された「スワン・ソング」の舞台は、核戦争を経て甚大なダメージを負ったアメリカ大陸。わずかに生き残った人々は、謎の生き物や略奪軍がのさばる荒野で生存をかけて戦うことに。この作品で優れたホラー小説に贈られるブラム・ストーカー賞をスティーヴン・キングの「ミザリー」とともに受賞したマキャモンは、キング、ディーン・R・クーンツに次いで“モダン・ホラー界の第三の男”と呼ばれる。

『ウォーキング・デッド』に製作総指揮や監督として長年携わったニコテロがパイロット版でメガホンを取ることは決定しているが、脚本家は今もなお募集中だそう。ニコテロのほかには、『サマーキャンプ:ミュージカル』の製作会社Monarch Media、2009年版のホラー映画『13日の金曜日』を手掛けたブライアン・ウィッテンが代表を務めるMonster Agency Productionsがタッグを組み、原作小説に基づいたアクションシリーズを作り上げるようだ。

「ロバートの小説の長年のファンなので、超自然的な力と絡み合った政治的不信と国際的な陰謀によって永遠に変わってしまった世界における彼のサバイバルの物語はいつだって私のお気に入りの一つです」と声明で述べたニコテロ。「この世界を掘り下げる完璧な時です」と喜びを明かした。

「マキャモンの小説で描かれる世紀末の世界には、信じられないほど引き込まれます。これまで映画やドラマで似たようなものを見たことがありません」と製作陣は共同声明で述べている。「我々はこの世界に命を吹き込むことにとてもワクワクしていますし、グレッグやブライアン以上にふさわしいパートナーを想像することができません。特にグレッグは『ウォーキング・デッド』でウォーカーの世界を拡大してきた何年もの経験があるのですから」

ニコテロは10年以上続いた『ウォーキング・デッド』でおよそ40話分のエピソード監督を担当。最近ではノーマン・リーダス主演のスピンオフ『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』で製作総指揮を務めるほか、2024年中に解禁予定のシーズン2第1話でもメガホンを取っている。

『ウォーキング・デッド』スピンオフでは、U-NEXTにて前述の『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』『ウォーキング・デッド:デッド・シティ』『テイルズ・オブ・ウォーキング・デッド』が配信中。リック、ミショーンが主役の『ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ』は2024年に配信予定。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

Photo:『ウォーキング・デッド』©2011 AMC Film Holdings LLC