12シーズン続いた大人気シットコム『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』。メインキャラクターのひとりペニーが登場しないエピソードが2つあるという。その理由とは…?
『ビッグバン★セオリー』
ご近所さんになった理系オタク男子とモテモテ女子ペニーたちの奇想天外な日常を描く大人気シットコム『ビッグバン★セオリー』。2007年の放送開始から12シーズンに渡って親しまれ、エピソード総数は280話にも及ぶ。ジョニー・ガレッキ演じるレナードとジム・パーソンズ演じるシェルドンは全エピソード出演したが、ペニー役のケイリー・クオコは2つのエピソードに出演していない。
そのエピソードとはシーズン4の第5話と第6話。ケイリーが乗馬中に転落して足を骨折してしまい、治療のために休まざるを得なかったのだという。
レナードとシェルドンと並んで、作品に欠かせない存在だったケイリー。たった2つのエピソードとはいえケイリー不在の『ビッグバン★セオリー』を見れば、いかに彼女が大きな存在かひしひしと感じることができる。
ペニーのキャラクター設定を変更
ケイリーが怪我を治療しながらも撮影に励めるように、脚本家チームはペニーのキャラクター設定を変更。元々ウェイトレスという設定だったがバーテンダーに変更したことで、歩き回らずに済み、足元も隠せるように。さらにレナードとペニーが破局後という展開だったことも重なって、違和感なくケイリーが休めたといえる。
シリーズを長く続けるために不可欠な出演者の体調管理や現場の雰囲気づくり。しかしいかに予期せぬ事態に柔軟に対応できる作品にしておくかというのも重要かもしれない。『ビッグバン★セオリー』のスピンオフ『ヤング・シェルドン』では、メインキャラクターの比重が小さくなり、脇を固めるキャラクターのシーンも多く用意されたことで、メインキャストが全話に出演する必要はなくなった。
ケイリーは2つのエピソードで不在だったケイリーだが、10年以上続いたシリーズでたった2つだけというのもすごいこと。キャストやスタッフの素晴らしいプロ意識ゆえに実現できたロングランヒットを改めて祝したい。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』© Warner Bros. Entertainment Inc.